きのうの「楽天マートの配達遅延問題を考える」の続きです。楽天マートには配送拠点がいくつあるのか気になって調べてみました。
まずはその前に、ネットスーパーについて整理してみます。ネットスーパーには大きく2つのタイプがあります。
1つが専用拠点型。ネットスーパーの商品を保管し発送するための専用拠点が用意されていて、注文した商品はその拠点から配送されるタイプです。
もう1つが実店舗型。専用拠点型のような拠点は用意せず、スーパーの既存店舗の店頭に並べられている商品を活用し、注文した商品を既存の各店舗から配送するタイプです。
主なネットスーパーを分類してみると、サミットや楽天マートが専用拠点型、イトーヨーカドーや西友が実店舗型となります。イオンも実店舗型ですが、都内に「イオン調布センター」という専用拠点ができているようで、実店舗と専用拠点の併用になっているようです。
整理も終わったところで本題をば。楽天マートの拠点数ですが、楽天が発表した公式のリリースに書いてありました。
▼楽天の食品宅配サービス「楽天マート」の対応エリアが拡大
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2013/0311_01.html
発表によると"6つの配送拠点体制の整備"となっています。
ただ、生鮮食品を6つの拠点に置いておくのは効率が悪いような気がするんですよね...。
きのうも比較で取り上げたサミットは、東京都と神奈川県(いずれも一部地域)の配送エリアを3つの拠点でカバーしていまして、拠点の住所もサイト上に明記されています。
▼お届けサービスエリア
http://summit-netsuper.com/about/guide/servicearea.htm
(ページ下部に配送センター所在地一覧も)
楽天マートの場合、サミットネットスーパーと違って千葉県と埼玉県の一部もカバーしているので拠点数が多くなっても不思議ではないものの、2倍の拠点が必要なのかはよく分からないところがあります。
で、もう少し探ってみたら、こんなのがありました。
▼【平和島★3月下旬open予定】【高島平】の2勤務地♪週1日~勤務OK!働きやすさ◎2月中旬研修Start
http://www.froma.com/RQ29919472_ED1/
求人情報を確認すると、高島平と平和島に事業所があるようです。楽天マートはセンター業務を伊藤忠食品に委託しているので、おそらく伊藤忠食品の拠点の一部を間借りしているのでしょう。
現に高島平事業所の住所にある建物は「伊藤忠食品高島平物流センター」ですから。。。
楽天が新規に物流センターを立ち上げているとなると、センター内の品質ってどうなの?と思ってしまうのですが、伊藤忠食品という食品卸が手掛けているのでそのあたりは大丈夫なんじゃないかなと。あとは配送業者がどうなってるのかってのがありますが。
いずれにせよ、徐々に混乱も収まってくるはずで、個人的にはサービス内容自体は悪くない印象を受けるので、少し様子を見て試してみたいと思います。さすがに"祭りに参加"(きのうそう書きましたが)は厳しいかなぁ...。