Weekly KARAOのシングルランキングで2週連続5位をマーク、実売でも25万枚を突破しているのが今話題の「孫」ということです。「孫」を歌う大泉逸郎（おおいずみいつろう）さんは今でも山形県河北町でサクランボ農園を営んでいます。この曲は当初、自主制作盤でリリースされたのですが話題を呼び異例の8000枚を記録。この売れ行きなどから、レコード会社「テイチク」が全国発売したのが99年4月21日。以来、じわじわとロングセールスを記録し、今回の大ヒットに。

「自主制作→地元で話題→全国区」という流れはあのKiroroの「長い間」を思い出させます。「演歌版Kiroro」はどこまでいくか、注目です。

先週、最高位4位をマークした倉木麻衣。デビューシングルが実売で20万枚を突破しようかという勢いをみせています。「Love,Day After Tomorrow」は宇多田ヒカルよりポップさが強いR&Bナンバーに仕上がっています。各種媒体は「ポスト宇多田」とまで断言してしまうほどの盛り上げようです。

倉木麻衣は1982年10月28日生まれ。日本デビュー前、16歳に「Mai・K」名義で全米デビューを果たしています。デビュー曲は12月度のFM最多オンエアを獲得するなど、リリース前から話題になっています。

宇多田ヒカルに関してもおさらいしておくと…
1983年1月19日ニューヨーク生まれ。日本デビュー前、全米で「Cubic U」名義でアルバムをリリースしています。デビュー曲はラジオ局でパワープレーされ、FMラジオ局からレギュラー番組のオファーがくるなど発売前から話題に。

でしたよね。何か妙に似ているような気がしませんか？おまけに「Love,Day After Tomorrow」のプロモでは明るめのソファーに座る倉木麻衣が映し出されています。これは完全に「Automatic」を意識しているとしか思えません。

確かに第2の宇多田ヒカルになれば空前のブレイクが見込めるだけあってレコード会社各社は彼女の売れ方を研究していることでしょう。ただ、小学生の間でも「宇多田に似てる」といわれてしまうほど露骨に宇多田のまねをした（と見透かされてしまうような売り方をした）倉木麻衣、結果的に二番煎じと言われないような実力派アーティストに育ってくれることをいちリスナーとして願わずにはいられません（苦笑）

音楽と映像の融合をうたい、初のビデオシングルをリリースしたGLAY「サバイバル」は記憶に新しいが、ビデオという別のメディアを使うことなく、手軽に音楽と映像の融合が出来るのが「CDエクストラ」という規格だ。通常のCDプレイヤーではCDとして機能するが、パソコンで再生すると、CDとしてだけでなく、映像その他がたのしめるという「おまけつき」CDというわけだ。「CDにコンピュータウイルス」という場合、そのおまけ部分にコンピュータウイルスが混入していることが想定される。

実際、moveが今月19日にリリースしたシングル「words of the mind」にはAutostart-9805という、マッキントッシュで動作するウイルスが混入(*1)し、製品回収・出荷遅延という事態まで起きてしまった。CDという流通形態ではないが、リットーミュージックの月刊誌「キーボードマガジン」(*2)2月号の付録CDにもウイルスが混入していたことが発覚しています。

「危ないものに近寄らなければ感染しない」と思われがちなウイルスですが、正規に市場に流通している製品にも混入しているケースがこのように出てきました。こうなってくると、本当に自己防衛しか方法がないのかもしれません。

[参照URL]

(*1)move「words of the mind」にウイルス混入

avexnet「お詫び」

(*2)キーボードマガジン発売元

リットーミュージック