KARAO's Web Special
「お悩み解消!音楽のギモン1」
〜モーニング娘。のメンバーの中で最も活躍してるのは誰?
2001/12/03掲載

今週は特集として「音楽のギモン」をお届け致します。雑誌やテレビでありがちな企画ではあるのですが、カラオのギモンは、その視点がひと味違います。 データを駆使してあなたのギモンを徹底解明しちゃいます!

<今回の質問>
モーニング娘。のメンバーの中で最も活躍してるのは誰?
【答】CD売上では18.2億円を叩き出した後藤真希がトップ、2番手は加護ちゃん


◆ モーニング娘。「入れ替わり」ヒストリー
新メンバーの加入と既存メンバーの卒業を繰り返し、さらに派生ユニットを増殖させることでメンバー全体の認知度を底上げしてきたモーニング娘。ですが、本題に入る前にここで今までの流れを振り返ってみましょう。

モーニング娘。とは、安倍なつみ、飯田圭織、中澤裕子、石黒彩、福田明日香でデビューを飾り、市井紗耶香、矢口真里、保田圭が加入。 福田明日香が脱退後、追加メンバーの後藤真希が加入。 さらに石黒彩が脱退、追加メンバーとして石川梨華、加護亜依、吉澤ひとみ、辻希美が加入。 市井紗耶香の脱退、中澤裕子の卒業を経て、今年、小川麻琴、紺野あさ美、高橋愛、新垣里沙が追加された、13人ユニット

です。覚えてましたか?
◆ CD売上への貢献度から個々人の活躍を大胆推定!
これだけの大所帯ですからファンならずとも「誰が活躍しているのか」は気になるところ。ところが、人気投票では組織票などが幅を利かせてなかなか実情に迫れない印象があります。そこでカラオでは、主観が入らぬよう「CD売上」をもって、この問いにお答えします。

集計方法は至ってシンプル。「CDの売上は参加メンバーで等分される」という前提条件をもとに、2000年12月から2001年11月までの1年間にリリースされたシングル・アルバムの売上(金額ベース)を個々人に割り振る形にしました。

例えばプッチモニ「ぴったりしたいX'mas!」の場合、1枚1020円のCDが現時点で21.4万枚の売上を記録しているので全体の売上は約2.1億円。これは、メンバーである後藤真希、保田圭、吉澤ひとみの3人によってもたらされた訳ですから、等分して約7000万円ずつを個々人の売上として割り振りました。 今年7月に発売された7人祭「サマーれげぇ!レインボー」の場合、モー娘。からの参加は後藤真希と矢口真里の2人ですが、CDの売上を参加人数である7人で割ったものが配分される形にしました。

アルバムの場合、各曲ごとに振り分けるのは難しいため、「ベスト!モーニング娘。1」などの作品は参加者全員で均等にしました。ただ、比較的捕捉が簡単な「Together!−タンポポ・プッチ・ミニ・ゆうこ−」については1曲毎に参加者を割り出しています。
◆ 2001年「モーニング娘。売上貢献度ランキング」、トップはやはりゴマキ
上で説明したような方法で、すべてのCDの売上を各メンバーに割り当てたところ、結果はご覧の通りとなりました。

2001年、CD売上に最も貢献したのはやはり後藤真希でした。自身によるソロ活動で、シングルを2作品発表し計65万枚のセールス、さらにプッチモニ、7人祭と、モーニング娘。本体もあわせれば4つのユニットに参加していたことが功を奏した模様。モー娘。の中でも「引っ張りだこの存在」と言えるでしょう。
▼ モーニング娘。(+松浦亜弥) 売上貢献度ランキング
順位アーティスト総売上所属する主な派生ユニット
1後藤真希18億2442万円後藤真希/プッチモニ/7人祭
2加護亜依15億4747万円ミニモニ。/タンポポ/三人祭
3矢口真里14億7518万円ミニモニ。/タンポポ/7人祭
4辻希美12億814万円ミニモニ。/10人祭
5石川梨華11億8424万円三人祭/タンポポ
/カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)
6保田圭11億4599万円プッチモニ/10人祭
吉澤ひとみ11億4599万円プッチモニ/10人祭
8飯田圭織10億1969万円タンポポ/10人祭
9中澤ゆうこ8億7397万円中澤ゆうこ/中澤裕子
10安倍なつみ7億6497万円10人祭
11市井紗耶香5億3034万円 
12福田明日香5億2922万円 
石黒彩5億2922万円 
14松浦亜弥4億1352万円松浦亜弥/三人祭
15高橋愛3399万円 
紺野あさ美3399万円 
小川麻琴3399万円 
新垣里沙3399万円 
集計期間:2000/10/23〜2001/11/25

◆ シングル2枚で110万枚! ミニモニ。所属メンバーが上位を独占
2位の加護亜依と3位の矢口真里、さらに4位の辻希美はいずれもミニモニ。の参加メンバー。「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」がいきなり80万枚のヒットを記録するなど、シングル2作品で110万枚という数字が、この3人を上位にランクインさせる原動力になっています。

その中でも差が付いた要因は、辻希美の場合ミニモニ。以外の別ユニットには参加していないことが不利に。加護亜依と矢口真里の差は、シャッフルユニットで三人祭にいたか7人祭にいたかという点でしょう。10万枚以上の差が開いたこのシャッフルユニットでどれに参加した(できた)かが勝敗を決定づけています。
◆ 派生ユニット非参加の安倍なつみ、CD売上貢献度はゴマキの半分以下
5位以下を見てみると、8位の飯田圭織までは総売上が10億円以上をマーク。ソロ活動も派生ユニット(シャッフルユニット=10人祭は除く)にも参加していない安倍なつみは7.6億円にとどまっています。1位の後藤真希と比較するとその数字は半分以下、2位の加護亜依の半分程度という値を示しています。ドラマ出演など、CD以外の場での活躍もあるため、この集計方法ではちょっと不利ですね。

ただ、モーニング娘。の中でちょっと中途半端なポジションにあることだけは間違いなさそう。ソロ活動や新ユニット結成など、今後の動向がどうなるのか気になるところ。

また、同じHello!Projectのメンバーでもある松浦亜弥も同様の方法で推定したところ、売上は4.1億円でした。シングルをかなりリリースしていてメディア露出度も非常に高いだけに結構な値を示すかと思ったものの、意外なほど伸び悩んでいます
◆ 今回増員された4人の運命は「どの派生ユニットに参加できるか」で決まる?
モーニング娘。のメンバーにとって「どの派生ユニットに参加できるか」が自身の運命=人気・認知度までをも左右する要素というのはちょっとつらいところではあります。今回増員された高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙の今後もこれが握っている、というのは言い過ぎでしょうか。
上記内容はすべて掲載時点でのものです。
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