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■週刊音楽情報マガジン≪Weekly KARAO≫■ Vol.279-2 2002/08/19
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【2002年上半期 ヒットランキング】
今年上半期のミュージックシーンをデータから徹底分析！
カラオ独自集計による「アーティスト」「レコード会社」ランキングも発表
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□□今週号の目次 ＜今週は分量が多いため2部構成となります＞
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−2002年上半期 Active Artist 10
今回も浜崎あゆみが首位キープなるか!? 宇多田ヒカルの順位はどうなった？
−2002年上半期 シングルBest20
100万枚突破作品が遂に「ゼロ」だった2002年上半期、首位は元ちとせの1stに
−2002年上半期 アルバムBest20
文句なし！驚異の売上を記録し続ける宇多田ヒカルが見事首位に
−2002年上半期 Active maker
今年上半期最も売り上げが好調だったレコード会社って、いったいどこ？
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◆2002年上半期 Active Artist 10
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集計期間：2001/12/24〜2002/6/30
♪「2002年上半期 Active Artist」とは…
2002年1月から6月までの半年間のシングル・アルバム総売上（金額ベース）
をもとに集計した、アーティストの活躍度合いをはかる総合ランキング。
なお、DVD／VHS等のセールスは含まれておりません。
売上総額 アーティスト 期間中の代表作
………………………………………………………………………………………………
1 103億2100万円 宇多田ヒカル DEEP RIVER
2 85億0900万円 浜崎あゆみ I am...
3 56億5200万円 Misia MISIA GREATEST HITS
4 50億7600万円 小田和正 自己ベスト
5 42億9900万円 モンゴル800 MESSAGE
6 42億2000万円 Mr.Children IT'S A WONDERFUL WORLD
7 28億5500万円 Tommy february6 Tommy february6
8 27億4900万円 Do As Infinity Do The Best
9 27億1100万円 BoA LISTEN TO MY HEART
10 22億8400万円 LOVE PSYCHEDELICO LOVE PSYCHEDELICO ORCHESTRA
………………………………………………………………………………………………
♪売上総額の100万円未満は切り捨て
■2002年上半期、CDの総売上からはじきだした「最も活躍したアーティスト」は
宇多田ヒカルに決定！
発売からわずか12日間で276万枚のセールスを記録し見事上半期アルバムラン
キングで首位に輝いた3rdアルバム「DEEP RIVER」に加え、シングル「SAKURA
ドロップス」「光」がともに上半期シングルランキングBest5入りを果たすな
ど、出す作品出す作品が文句なく大ヒット。100億円の大台を突破しての首位
となりました。
ちなみに、売上金額ベースで集計を始めたのは前回からなのですが、前回首位
の浜崎あゆみは94億8100万円でしたので、半年間で100億円を突破したのは宇
多田ヒカルが初の快挙となります。ヒッキー、さすがです。
■2000年上半期以降、カラオが集計するアーティストランキング「Active
Artist」で絶えず首位をとり続けていた浜崎あゆみですが、宇多田ヒカルの
強さに押されてさすがに今期は首位転落となりました。
オリジナルアルバムで宇多田ヒカルに50万枚の売上差をつけられたことと、
シングルのリリース自体が落ち着いていたことが“控えめな”数字となった
原因と思われますが、それでも85億円の売上は立派のひとことでしょう。
■それにしても、音楽シーンでのトレンドでもある「ベテラン」「インディー
ズ」というキーワードが色濃くにじみでていますよね。
4位にランクインした小田和正は、ベスト盤「自己ベスト」が150万枚を突破、
ベスト盤前に発売されたシングル「キラキラ」は実に4年7ヶ月ぶりとなる週間
チャートでのBest10入りを果たし、最終的に30万枚を突破。ブーム再燃といっ
た印象を強く与えてくれました。
他にも、CD10枚組セット「BOOWY COMPLETE 21st Century 20th Anniversary
EDITION」が、21000円という高額ながら5万枚を売り上げたBOOWYが25位に。
カバーアルバム「ZERO album−歌姫2」が話題となった中森明菜は47位、カバ
ーアルバム「東京タムレ」が25万枚のセールスとなった原由子は48位、ベス
ト盤が好調だった中島みゆきは50位にそれぞれランクインしています。
もう一方のインディーズでは、アルバム「MESSAGE」が期間中に170万枚のセー
ルスを記録（総売上は現時点で221万枚）したモンゴル800がBest5入り。
1stフルアルバム「Go! upstart!」がBest10入りした175R（イナゴライダー）
は58位に顔を出しています。
純粋なインディーズではないものの、インディーズ時代から話題だったアーテ
ィストがメジャーに活動シーンを移って大ブレイクするパターンも目立ちまし
た。代表格はアルバム「Organic Plastic Music」が週間チャート最高位6位を
マークしたorange pekoeの49位。独特の風貌で注目度抜群の氣志團（57位）が
ヒットしたのも記憶に新しいところではないでしょうか。
⇒11位以下はウェブサイトにて大発表！
http://www.karao.com/rankgd/2002a/2002semi.html
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◆2002年上半期 シングルBest20
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集計期間：2001/12/24〜2002/6/30
♪「2002年上半期 シングルBest20」とは…
2002年1月から6月までの半年間のシングル売上枚数をもとに集計した、シング
ル・ヒットランキング。期間中の売上のみを集計しているため、期間外の売上
は集計の対象外です。
順位 推測値 タイトル アーティスト
………………………………………………………………………………………………
1 8249.19 ワダツミの木 元ちとせ
2 8157.88 Life goes on Dragon Ash
3 7250.62 Way of Difference GLAY
4 6754.50 SAKURAドロップス／Letters 宇多田ヒカル
5 6099.87 光 宇多田ヒカル
6 5252.23 君が好き Mr.Children
7 4823.46 Free&Easy 浜崎あゆみ
8 4632.73 熱き鼓動の果て B'z
9 4472.82 そうだ! We're ALIVE モーニング娘。
10 4344.76 FANTASISTA Dragon Ash
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11 4195.43 Feel fine! 倉木麻衣
12 3807.80 a Day in Our Life 嵐
13 3532.56 愛のうた〜ピクミンCMソング ストロベリー・フラワー
14 3244.21 カナシミ ブルー KinKi Kids
15 3209.68 SONS OF THE SUN 麻波25
16 3090.19 キラキラ 小田和正
17 3052.79 きよしのズンドコ節 氷川きよし
18 3012.49 freebird SMAP
19 2899.90 君をさがしてた〜New Jersey United〜 CHEMISTRY
20 2869.63 亜麻色の髪の乙女 島谷ひとみ
………………………………………………………………………………………………
■2002年1月から6月までのデータを集計して決定した上半期のシングルランキン
グ。トップはなんと、元ちとせのデビュー曲に決定いたしました。
今年2月に発売されて以来、彼女独特の歌い方がじわりじわりと話題になり、
実に23週にわたって週間チャートBest30圏内にランクインする超ロングヒット。
最終的には、82万枚という数字に結びつきました。
■「ワダツミの木」との差はわずか9100枚…。Dragon Ashが文字通りの僅差で
2位にランクイン。約1年2ヶ月ぶりのリリースということでファンの飢餓感が
うまい具合にあおられたこと、J-PHONE「写メール」CMソングとして大量オンエ
アされていたこと、さらにファンならずとも惹きつけられるミディアムテンポ
の楽曲だったことがヒットの要因でしょう。
また、10位にはFIFAワールドカップ「Korea/Japan」公式アルバム収録楽曲
として「ワールドカップ公認」にもなった「FANTASISTA」もあわせてランクイ
ン。Best10内2曲同時ランクインは、Dragon Ashと宇多田ヒカルの2アーティス
トのみが達成している偉業であります。
■「あいのり」効果は今年も絶大でした。2001年元旦にリリースされた、フジテ
レビ系恋愛観察バラエティ番組「あいのり」主題歌となったEvery Little
Thing「fragile／JIRENMA」が昨年度の上半期ランキング5位をマークしたのに
続き、今年のテーマ曲であるGLAY「Way of Difference」も3位にランクイン。
[上半期 注目されたシングル作品]
◇ 8位 レコード会社をRooms Recordsからバーミリオンレコードへ変更したB'z
の「熱き鼓動の果て」が8位、テレビ朝日系スポーツ番組テーマ曲に
◇12位 税別500円の“ワンコインCD”として発売した低価格シングル「a Day in
Our Life」が12位に、アラシ名義で発売した「ナイスな心意気」は28位
◇13位 昨年末から今年にかけて大ヒットしたストロベリー・フラワー「愛のう
た〜ピクミンCMソング」は13位、トータルで64万枚のセールスを記録
◇15位 ビクターに移籍した麻波25（マッハニジュウゴ）、「ポカリスエット」
のCMソング「SONS OF THE SUN」が30万枚突破し見事Best20入り
◇20位 ビレッジシンガーズの名曲をカバーした島谷ひとみ「亜麻色の髪の乙
女」が20位、7月には同曲のフルウクレレバージョンも発売されました
◇24位 今年遂にソロ活動をスタートさせたKinKi Kidsの堂本剛、初のソロシン
グル「街」は25万枚を超えるヒットで24位に
◇27位 魚食の普及を目的に1991年に制作された楽曲で、スーパーの鮮魚売場か
ら火がついた柴矢裕美「おさかな天国」、24万枚突破で27位に
◇30位 神奈川県相模原出身の5人組ポピュラーミュージックグループ、キンモク
セイがブレイクするきっかけとなった「二人のアカボシ」は30位
◇35位 バカ殿様こと志村けんとの異色コラボレート？バカ殿様とミニモニ姫。
「アイ〜ン体操」が35位、39位にはミニハムずもチャートイン
◇44位 ワールドカップを盛り上げたVoices of KOREA／JAPAN「Let's Get
Together Now」が44位、ヴァンゲリス「アンセム」は65位に
◇67位 セクシー系から大幅に路線を変更させた後藤真希「手を握って歩きた
い」、ファンもとまどい隠せず売上は10万枚で67位にとどまる
◇68位 大塚ベバレジ「マッチ」CMソングとしておなじみ、CHARCOAL FILTERの
「Brand-new Myself」、10万枚突破で68位をマーク
◇85位 朝鮮南北を隔てて流れる川を歌ったザ・フォーク・クルセダーズ「イム
ジン河」、34年ぶりに日の目を見たといういわく付きの作品が85位に
⇒ウェブサイトでは上位150位までを一挙掲載中！
http://www.karao.com/rankgd/2002a/2002semi.html
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◆2002年上半期 アルバムBest20
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集計期間：2001/12/24〜2002/6/30
♪「2002年上半期 アルバムBest20」とは…
2002年1月から6月までの半年間のアルバム売上枚数をもとに集計した、アルバ
ム・ヒットランキング。期間中の売上のみを集計しているため、期間外の売上
は集計の対象外です。
順位 推測値 タイトル アーティスト
………………………………………………………………………………………………
1 27639.19 DEEP RIVER 宇多田ヒカル
2 22370.02 I am... 浜崎あゆみ
3 17431.48 MISIA GREATEST HITS MISIA
4 16945.34 MESSAGE モンゴル800
5 15534.22 自己ベスト 小田和正
6 10766.85 IT'S A WONDERFUL WORLD Mr.Children
7 8302.03 Do The Best Do As Infinity
8 7439.67 LISTEN TO MY HEART BoA
9 7115.68 LOVE PSYCHEDELICO ORCHESTRA LOVE PSYCHEDELICO
10 6905.47 Tommy february6 Tommy feburary6
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11 5482.73 NEW YEAR'S CONCERT 2002
小澤征爾&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
12 5316.70 ケツノポリス2 ケツメイシ
13 5263.82 4th「いきまっしょい!」 モーニング娘。
14 5106.14 huma-rhythm hitomi
15 5058.77 This Armor 鬼束ちひろ
16 4788.17 FRENZY ゴスペラーズ
17 4750.51 雲をも掴む民 ポルノグラフィティ
18 4297.62 FINE−TV HITS and happy music− Various Artists[BMG]
19 4246.24 ユズモア ゆず
20 4145.79 jupiter BUMP OF CHICKEN
………………………………………………………………………………………………
■既に300万枚を軽く超えている宇多田ヒカルの3rdアルバム「DEEP RIVER」。
集計期間の関係で「発売からわずか12日間」が集計対象となっているにもかか
わらず、上半期ランキングで見事首位に。本人の突然の病気で、彼女を動員し
たプロモーション活動がほとんど中止になったものの、そんな影響をみじんも
感じさせない売上となりました。
「パソコン（CD-R）を使ってCDが簡単にコピーできるようになり、CDの売上が
減っている」という理由からコピーコントロールCDを導入する向きもあります
が、同技術を搭載していないこの作品が300万枚を超えているという事実をも
ってすれば、リスナーに「買いたい」と思わせるような作品を出してこなかっ
たことが、買い控えに直結しているのではないでしょうか。
「粗製濫造」のツケが音楽業界全体に跳ね返ってきている、というのも、決し
て言い過ぎではないと思います。
■2001年上半期同様、今年も上半期2位に作品を送り込んできた浜崎あゆみ。
よくよく考えると、昨年のランキングも1位がヒッキーで2位があゆだったんで
すよね。
2位につけたのは、今年元旦に発売されたアルバム「I am...」。2000年末から
2001年にかけて発売されたシングルを網羅しております。定番のリミックス
アルバムも「ayu-mi-x 4+selection Non-Stop Mega Mix Version」が57位、
「ayu-mi-x 4+selection Acoustic Orchestra Version」が93位をマークして
います。
[上半期 注目されたアルバム作品]
◇ 8位 韓国出身のアイドルとして男性を中心にファン層を拡大したBoA、彼女の
1stアルバム「LISTEN TO MY HEART」は70万枚突破で見事Best10入り
◇10位 8位のBoA同様、Tommy februaryの1stアルバムも10位に、1stアルバムで
はBUMP OF CHICKENのメジャー1stアルバム「jupiter」も20位をマーク
◇18位 企画の勝利？TV-CMソングやテーマソングを集めたコンピ「FINE」が40万
枚という高セールスで18位、映画テーマを集めた「MOVIE HITS」は33位
◇21位 モンゴル800旋風吹き荒れる、4位の「MESSAGE」に続き21位には2000年発
売の「GO ON AS YOU ARE」も、2作を合計すると半年で210万枚の売上に
◇23位 結婚・出産・育児で音楽活動を休止していた椎名林檎の復帰作「唄ひ手
冥利〜其ノ壱〜」、2枚組カバーアルバムで約40万枚売り上げて23位に
◇25位 1stアルバムの好調さ目立つランキング、25位は2100円という低価格で発
売されたZONE「Z」が、31位には松浦亜弥「ファーストKISS」
◇28位 ボーカル・玉城千春が声帯を痛め昨年末の紅白歌合戦出演を最後に半年
間活動を休止したKiroro、ベスト盤「Kiroroのうた(1)」が28位に
◇43位 新メンバーの加入でJ Soul Brothersからメンバー名を改名したEXILE、
彼らにとっての1stアルバム「our style」は24万枚記録し43位に
◇46位 バレンタインデーに発売された、KICK THE CAN CREWにとってのメジャー
1stフルアルバム「VITALIZER」、23万枚のセールスで46位に位置
◇64位 レーベルもあわせ50社近いレコード会社が争奪戦を繰り広げた6人組、氣
志團のメジャーデビューアルバム「1/6 LONELY NIGHT」がいきなり64位
◇87位 約4年7ヶ月ぶりにミュージックシーンにカムバック、小沢健二ひさびさ
のリリース作「Eclectic」は根強いファンに支えられ10万枚突破
◇90位 シングル「童貞ソー・ヤング」が週間チャートBest10入りと大躍進した
GOING STEADY、2001年発売のアルバム「さくらの唄」が再評価され90位
⇒ウェブサイトでは上位150位までを一挙掲載中！
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◆2002年上半期 Active maker
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集計期間：2001/12/24〜2002/6/30
♪「2002年上半期 Active maker」とは…
2002年1月から6月までの半年間のシングル・アルバム総売上（金額ベース）
をメーカー（レーベル）ごとに集計した、メーカーのヒット曲制作度合いを
はかる総合ランキングです。なお、CD以外の売上（DVDやVHSなどのパッケー
ジ製品、ライブ興行収入、関連グッズなど）は含まれていないため、この順
位が必ずしも各会社の売上シェアに直結する訳ではありません。
■ 1位 ■ エイベックス・トラックス（市場シェア：15.2％）
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◆247.7億円を売り上げ市場シェアが15％を突破、浜崎あゆみ依存率は34.1％に
レーベルごとに集計して決定したメーカーランキングトップは、日本を代表する
レコード会社、エイベックス・トラックスに輝きました。CD売上は247.7億円で、
前回調査（2001年10月〜2002年3月）の242.3億円から約2.3％の増加に。コピー
コントロールCDを業界で初めて導入したこともあり、CD不況が叫ばれる中で首位
をキープ。成長を遂げたことは驚異的と言えるでしょう。
エイベックス＝浜崎あゆみというイメージが強いですが、彼女の売上が同社の売
上に占める割合（メーカー内シェア）は34.1％で、前回調査（38.6％）より約4
ポイント低下。
今期は、ベスト盤を発売したDo As Infinity（メーカー内シェア11.1％）と、
1stアルバム「LISTEN TO MY HEART」が約75万枚のセールスを記録したBoA（同
10.9％）の好調さが目立ちました。また、浜崎あゆみ&KEIKO、持田香織、hitomi
など同社所属のアーティストが“アメリカ同時多発テロ”へのチャリティのため
集結した「VARIOUS ARTISTS FEATURING songnation」が15万枚を突破するなど、
コンピレーション盤もメーカー内シェアが6.1％となっています。
■ 2位 ■ 東芝EMI（市場シェア：13.0％）
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◆宇多田ヒカル効果で売上高が200億円突破、そのうち半分はヒッキーが稼ぐ
宇多田ヒカルがアルバムを出せば、東芝EMIが必ず儲かる…。この方程式がぴっ
たりとあてはまった2002年上半期。東芝EMIが、売上を前回調査の175.2億円から
211.6億円へと20％も増加させ、2位にランクイン。
アルバム「DEEP RIVER」が276万枚を記録、シングル「SAKURAドロップス」
「光」がともに上半期のシングルランキングでBest5入りを果たした宇多田ヒカ
ルが、同社の売上の約半分（48.8％）を占めており、まさに宇多田ヒカル様々
といったところ。
ただし、ここで注意してもらいたいのは、東芝EMIが毎回宇多田ヒカルに依存し
ている訳ではない点ですね。前回調査では宇多田ヒカルの売上は同社全体の8.9
％しかありませんでしたので、毎回毎回特定アーティストに依存しているレコー
ド会社とは全く違います。ここは、強調しておきたいところです。
2ndアルバム「This Armor」が50万枚を突破した鬼束ちひろ（メーカー内シェア
8.7％）、カバーアルバムで活動を再開させた椎名林檎（同6.7％）に加え、メジ
ャーデビューを果たした氣志團（同2.1％）や企画モノであるストロベリー・フ
ラワー（1.7％）などが数字をあげています。
■ 3位 ■ BMGファンハウス（市場シェア：9.0％）
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◆2枚のベストアルバムがもたらした奇跡？ 前回調査と比較し売上が倍増！
ランキングで3位に躍り出たBMGファンハウス。売上が前回調査の78.9億円から
146.8億円へと倍増し、市場シェアが9.0％に急伸しました。
これは、2枚のベストアルバムがもたらした「奇跡」と言えるでしょう。レコー
ド会社の移籍（BMGファンハウスから、エイベックスへの移籍）にともなって発
売されたMISIAのベストアルバムが174万枚、さらに小田和正のベスト盤も155万
枚を記録、この2人だけで同社の売上の実に71.5％を占めています。一極集中も
ここまでくると驚きを通り越してしまいそうです。
来期以降は、ブレイクを果たしたorange pekoe（メーカー内シェア4.5％）やキ
ンモクセイ（同2.2％）がさらなるヒットを遂げるかどうかにかかっていると言
えそう。
⇒4位以下はウェブサイトにて大発表！
http://www.karao.com/rankgd/2002a/2002semi.html
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発 行：カラオ・ドット・コム
編集長：天野 徳明
配信数：11561部
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