東日本大震災から2ヶ月以上経ちますが、いまも警察庁発表で12万人近い方々が避難生活を余儀なくされています。
きょう発表された3月の機械受注統計は、市場予測では前月比マイナスだったものの実際はプラスと強含んだ一方、消費者心理を示す消費者態度指数は前月比5.5ポイントマイナスで、3月(-2.6ポイント)の倍近い大幅減少となり、まだら模様の数字が出ています。
karao Diaryでは、2回に分けて、世の中がどうなっているのか、別の角度から見てみたいと思います。
1回目は「物流」。モノの動きは滞っているのか、ヤマト運輸の「小口貨物取扱実績」データを拾ってみました。
グラフは前年比の数字を約1年分追跡したものですが、宅急便よりメール便の落ち込みが激しいことが分かりました。
宅急便は震災前の前年比105~110%には及ばないものの、先月4月は103.2%まで伸びが回復しています。被災地へモノを送ったり、防災グッズや必需品を通販で頼んだりといったこともあるでしょうから、そのあたりの需要に支えられたと思われます。
一方のメール便は4月も前年割れとなっています。震災前は月2億通前後だったのが、3月・4月は1億8000万通弱と2000万通も減少しています。メール便は企業がDMなどを送るときに活用されていますから、それらが控えられている結果かと思われます。
震災の影響が残っているかどうか探るには宅急便の個数よりメール便の数の方が近いのかもしれません。