「検索サイトの実力 徹底比較」 〜公式サイトを見つけやすい検索サイトはどれ? 2000/08/20掲載 |
「あのアーティストの公式サイトは…?」と思ったとき最も役立つ検索サイトはどこか? そのギモンに答えるべく、主要6検索サイトに「定番アーティスト」「注目アーティスト」「メーカーその他」の3ジャンルから抽出した70のキーワードを一挙サーチ。公式サイトが出るかカラオが徹底調査しました。
コレを読んで、使える検索サイトとのおつきあいを深めてみませんか? 発表!総合ランキング
検索サイトの「勝ち組」と「負け組」?
定番どころの主要6サイトに、下に挙げた全70のキーワードを1つ1つ入力し検索結果を確認してはじき出した、正真正銘「使える」検索サイトランキングは以上のようになりました。結果を見る限り、70点台後半から80点をマークした上位3サイトと50点を割り込む下位2サイトがくっきりと分かれてしまいました。4位のフレッシュアイはどっちつかずでちょうど3位と5位の中間あたりに位置しており、今後の運営次第といった感じに。 定番をおさえるのは当然、トレンドを見分ける力を重視 今回の調査は、下の70のキーワードを、8月18日に各検索サイトでほぼ同時刻に入力した結果を基に分析しています。基本的に、公式サイトが出てきた場合は「○」とし得点としました。「定番アーティスト」と「メーカー」は1つ1点としています。またトレンドを見分ける力を重視するため「注目アーティスト」は1つ2点とし、公式サイトの出具合によって中間点を付けています。なお、100点満点にするために各小計に10/9をかけています。 1.定番アーティスト 編
上位4サイトは「合格点」
まずは「2000年上半期」のアーティストランキング上位から抽出した、いわば「定番中の定番」アーティストの検索結果から。1位のLycosから4位のFresheyeまでは軒並み高得点をマーク、この4つの検索サイトであればとりあえず一般的なアーティストの公式サイトは出てくるのではないでしょうか。 子供に使わせたくない「goo」 その一方で、ソフトウェアがネットを巡回して自動的に情報を集める「ロボット型」のgooは、今回の趣旨である「公式なもの」の場合全体的に不利ではある。ただ、浜崎あゆみやモーニング娘。、鈴木あみなどで検索すると「モロ画像」「裏××」など関連性がないばかりかお色気系のサイトがずらずら出てきてしまう始末。これでは、子供に使わせたいとは思わないだろう。 ユーザー思いの気配りで差 「19」と入れて、アーティストの「ジューク」が出てきたLycos、infoseek、Fresheye。ラルク・アン・シエルで検索してLArc-en-ciel.comとLArcom.netの2つがきちんと併記されたLycos、Yahoo。その一方、「'」の処理が上手くできていないのか「B'z」が検索の対象外になってしまうexcite。このあたりが今回の得点の差になったのかもしれません。 ドリカムが出ない!? 今回の調査で検索サイトの盲点も。ドリカムの公式サイトは7月7日にDCTgarden.comに移転されたにもかかわらず、全てのサイトが旧サイトを「公式サイト」として掲載していたのは意外。案外メンテナンスされていないものもあるようだ。 2.注目アーティスト 編
新しモノ好きならLycosかYahoo!で
続いてカラオが独自に選定した、最近話題のアーティスト20組のサーチ結果をチェック。こちらはLycosとYahoo!がともに37.8ポイントで同率首位に。Lycosでは、infoseek同様「慎吾ママ」がきちんと掲載されていたり、ポルノグラフィティの公式サイトを2つともおさえていた点が好評価につながったようだ。一方のYahoo!は、入力するキーワードに悩みそうな「花*花」が、このまま入力することでしっかり検索結果としてひっかかるところなどに感動。 サイトの移転にはやはり弱い? 中山美穂は、先日レコード会社との契約更新をせずに独自のサイトを立ち上げ、そのサイト内で音楽配信をスタートさせました。この動きにきちんと対応していたのはLycosとYahoo!の2サイトのみ。やはり、こういう部分は検索サイトのウィークポイントなのでしょうか。 3.メーカーその他 編
企業系のサーチはYahoo!で決まり
最後にレコードメーカー、音楽配信サイト、権利団体などの企業関連を20組とりあげてサーチを敢行。今までのLycos→Yahoo!→infoseekという流れが一転、企業系ではYahoo!がトップでinfoseekが2位に。Lycosはちょっと元気がありません。Yahoo!の場合、株価が表示されるなど思わぬ関連情報も充実。レコードメーカーの研究にはもってこいでしょう。 正式オープン前のサイトが掲載されている!? 有名レーベル「エピックレコード」は(調査時点では)正式オープン前の先行オープンというもの。そんな「プレオープン」段階のサイトも手堅くおさえていたのはYahoo!のみ。Yahoo!サーファーのセンスに思わず脱帽であります。 「ぴったりgoo」が大健闘、「ずばリンク」は振るわず Fresheyeには「ずばリンク」、gooには「ぴったりgoo」という機能があって、ともに登録されている公式サイトを検索結果の最上部に表示してくれます。Fresheyeの場合、アーティスト関連ではかなりの頻度で「ずばリンク」が表示され好成績をおさめていましたが、メーカー系では思ったほど登録されておらず伸び悩み。逆に、アーティスト系では全くと言っていいほどひっかからなかった「ぴったりgoo」の方は一転して結構お目に掛かれました。企業系ではgooも底力を発揮したようです。
| written by noriaki amano. 上記内容はすべて掲載時点でのものです。 (ご意見ご感想などはタイトル明記の上websp@karao.comまで)
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