Vol.071 1999年1月4日発行
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◆独自集計のCD Rankingに新譜・アーティスト情報が加わった音楽情報誌◆
Music Guide『Weekly KARAO』
===============<このメールは等幅フォントでご覧ください>=
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front contents
◇あけましておめでとうございます!今週もkaraoは休まず情報を配信!
◇今日から始まる新ドラマ、主題歌・タイアップを一覧表示(→Artist Clip)
◇新年特集2本立て、「1998 mini音楽市場白書」「1999のブレイク像」を投入
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〓 INDEX 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆front contents
◆掲示板〜KARAO notice board
◆KARAO Weekly Single RANKING
◆KARAO Weekly ALBUM RANKING
◆らんきんぐ・ジャンル別ガイド
◆New Release FLASH
◆ALBUM Release JUST NOW!
◇新年特別企画
(1)年間チャートをデータとして分析「1998 mini音楽市場白書」
(2)年間チャートから予測する「1999のブレイク像」
◇Artist Clip
→今期スタートの新ドラマ、主題歌と出演者一覧
◇訂正とお詫び
◆編集後記
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= 掲示板 ===============================
●99年のkaraoはこうしたいなぁ(笑)
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
昨年もいろいろとあったkaraoですが、今年も幅広くやっていきたいですね。
アンケートの結果を見つつ、企画の練り直しなどに取り組みます。その後、下に
書いたようなことができればなぁと思っています。
<99年のkaraoはこうなる??>
・コンパクト版配信
→サイズは20KByteを大幅に下回り、とりあえず何がヒットしているのかだけ知
りたい方をターゲットとしたkaraoを配信。
・読者に頼る企画
→特派員ではないですけども、簡単に情報の投稿ができるようにして、その投
稿をkaraoに掲載。ファンの方ならではの最新情報が載せられることに期待。
・読者に頼る企画2
→ありきたりですが、読者からの声みたいなものも編集後記あたりにのせる。
・ブレイクしそうなアーティストのpick up
→ある程度期待できる質の高いアーティストを毎週意味もなく羅列。その中か
ら反響が大きく話題になりそうなアーティストに関してどんどん掘り下げて
いく。
こんなところでしょうか。正月ゴロゴロしながら考えたらこれぐらいしか浮か
びませんでした。あとは読者の方のアンケートを見ながらこれから考えていきま
す。あと、今年もkaraoは無料でいきます!それだけはご安心くださいね。
========================= KARAO notice board =
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■■■KARAO Weekly Single RANKING(1/3)■■■
独自集計のセールス情報をもとにはじきだした最新シングルチャート
===========20位以下は月曜発表 http://www.karao.com/rank.html =
今 先
週 週 タイトル アーティスト
…………………………………………………………………………………………………
01 01 I HAVE NEVER SEEN 安室奈美恵
02 05 ラスト チャンス サムシング エルス
03 02 遠くまで 稲葉浩志
04 06 Automatic 宇多田ヒカル
05 03 White Key 鈴木あみ
06 04 BE WITH YOU GLAY
07 07 Happy Happy Greeting/シンデレラ・クリスマス KinKi Kids
08 08 ストロボ 広瀬香美
09 10 カムフラージュ/Winter Lovers 竹内まりや
10 11 僕はここにいる 山崎まさよし
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
11 13 冬のうた Kiroro
12 12 黒いブーツ〜oh my friend〜 SOPHIA
13 09 SNOW BLIND 野猿
14 16 Depend on you 浜崎あゆみ
15 15 ALL MY TRUE LOVE SPEED
16 − beauties-beauty eyes-/ジェラシー FANATIC◇CRISIS
17 28 snow drop ラルク・アン・シエル
18 26 パフィー de ルンバ Puffy
19 14 GOOD DAY ZARD
20 − 99ep スピッツ
…………………………………………………………………………………………………
■99年最初のシングルチャートは安室奈美恵の復帰第一弾シングルが首位獲得。
紅白歌合戦では前に進み出したあたりから歌声が出ないほど涙を流していた
彼女。この新曲「I HAVE NEVER SEEN」のレコーディングの際、復帰に関して
「大丈夫かなぁ」と不安がっていたそうです。そんな不安が取り越し苦労であ
ることを証明してくれた2週連続の首位。21歳のママ、見事です。
■いよいよオリコンチャートは今週末に発表されるわけですが、どう考えてもこ
のままアーティスト活動を続けられそうなサムシングエルスが2週目で2位まで
急浮上してきました。ただ、昔からのサムシングエルスフリークに言わせると
この曲より2曲目のAcoustic Versionの方がサムエルらしいとのこと。聞き比べ
てみてください。
■毎週総評でいろいろと書いてきた宇多田ヒカルがついに5位に!うれしい限りで
す。周りが騒ぎ立てても自分は普段のまま。「歌は好きだけど落ち込んでいる
時にまで明るい歌をうたえるわけない」とその感情は自然でストレート。この
曲は「相手の気持ちをいっぱい想像して書いたので男の子が言ってもおかしく
ない」歌詞だそうです。
■FANATIC◇CRISISのの元旦発売のシングルは初登場で16位。NTV系「恋いのチュ
ーンネップ」エンディングテーマソング。カップリングの「ジェラシー」は
テレビ東京系「NIJU」のエンディングテーマでダブルタイアップ。元旦発売で
すが実際26日あたりから店頭に並べられていたそうです。
■スピッツの元旦リリース、3曲入りEPが初登場で20位に登場。Weekly KARAOでは
これはシングル扱いとしました。さすがに3曲ではアルバムとは言い難いですか
らね(笑)。1曲目の「ハイファイ・ローファイ」は主にFMラジオでパワープレ
イされていますので聞いたことがある方も多いはず。ジャケットは元旦リリー
スらしく富士山です。
■今週は年末年始の影響で再浮上曲が目立ちました。ラルク・アン・シエルの
「snow drop」がその代表格。一気にBest20返り咲きです。T.M.Revolutionの
「Burnin'X'mas」が22位に、そして29位には鈴木あみ「all night long」がそ
れぞれ再浮上してきました。
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■■■KARAO Weekly ALBUM RANKING(1/3)■■■
シングル同様、セールス情報をベースにしたオリジナル最新アルバムチャート
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今 先
週 週 タイトル アーティスト
…………………………………………………………………………………………………
01 01 MOMENT SPEED
02 − A Song for ×× 浜崎あゆみ
03 04 ド ミ ノ 山崎まさよし
04 02 Relation globe
05 05 The Ones マライア・キャリー
06 06 THE BEST "Love Winters" 広瀬香美
07 03 小松未歩2nd〜未来〜 小松未歩
08 08 Neue Musik(ノイエ・ムジーク) 松任谷由実
09 07 MAXIMUM GROOVE MAX
10 13 True D-SHADE
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
11 11 THE GLORY DAY Misia
12 12 SUPER BEST FILES 1995〜1998 TWO-MIX
13 09 MAX5 Best Hits In The World'98
セリーヌ・ディオン、ローリン・ヒル他
14 14 Ja,Zoo hide with Spread Beaver
15 20 長い間〜キロロの森〜 Kiroro
16 10 The DAY DEEN
17 16 Crystal Scenery 岡本真夜
18 − Mother Father Brother Sister Misia
19 − B'z The Best "Treasure" B'z
20 18 THE YELLOW MONKEY SINGLE COLLECTION THE YELLOW MONKEY
…………………………………………………………………………………………………
■三が日最後の1月3日付ランキング、首位は先週に引き続きSPEEDのベストアル
バムが。これで3週連続と言うことになります。
■「Trust」「Depend on you」などたてつづけにヒットを飛ばしている浜崎あゆ
みのファーストアルバムが2位にいきなり登場。すべての歌詞を本人が担当して
います。収録曲は上の2曲以外のシングル、1st「poker face」、2nd「YOU」、
4th「For My Dear...」ももちろん収録され、オリジナルながらベスト的な要素
も十二分にある一枚です。
■年末ともなると今年ヒットしたアルバムがまた売れ出すという傾向があります。
今年、その再浮上を果たしたのはMisiaとB'zでした。Misiaは230万枚、B'zは
430万枚を突破しているメガヒットCDでしたね。
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■■■らんきんぐ・ジャンル別ガイド■■■
売上以外の角度から音楽をするどく分析
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今週は年間チャートを見てみることにしましょう。
◆ファンの強さがモノをいう?「年間」リクエストランキング(1/1放送分)
http://www.joqr.co.jp/htmls/chm1.html
(文化放送/FRIDAY SUPER COUNTDOWN 50)
1 全部だきしめて・青の時代/KinKi Kids
2 夜空ノムコウ/SMAP
3 ジェットコースターロマンス/KinKi Kids
4 HONEY/ラルク・アン・シエル
5 my graduation/SPEED
6 HOT LIMIT/T.M.Revolution
7 ALIVE/SPEED
8 snow drop/ラルク・アン・シエル
9 誘惑/GLAY
10 winter fall/ラルク・アン・シエル
※著作権に最大限配慮するため、Weekly KARAOでは「引用」にとどめさせていた
だきます。ランキングの詳細に関しては、各ホームページにアクセスしてご確
認下さい。
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■■■New Release FLASH■■■ 〜3週間分の新譜情報〜
=========== 1月24日以降は http://www.karao.com/new_s.html へ=
>今週のNew Single< 1/4→1/10
99年1月7日(Thu)発売
■上を向いて歩こう〜平成版〜 のど自慢シンガーズ
■sometime somewhere rough laugh
99年1月8日(Fri)発売
■I'm in Black Patty's oblien
■Birth of light 米倉千尋
>来週以降のNew Single< 1/11→1/24
99年1月13日(Wed)発売
◇Brand-New Heaven deeps
テレビ朝日系ドラマ「可愛いだけじゃダメかしら」主題歌
■YES 知念里奈
TBS系「COUNTDOWN TV」エンディングテーマ
■氷のように微笑んで 今井美樹
角川映画「リング2」主題歌、CDエクストラ仕様
■snowman The Kaleidoscope
■MOMENT YUKIYA with Kreis Project
■口唇 松雪泰子
■光の射す方へ Mr.Children
■STAR TOURS MOON CHILD
■真冬の通り雨 上田まり
■BLURRED OBLIVION DUST
■はなればなれに? 加藤紀子
99年1月15日(Fri)発売
■僕の生まれた町 フジワラカヨコ
99年1月20日(Sun)発売
◇Over and Over Every Little Thing
日本テレビ系「ボーダー」エンディングテーマはTime goes by以来のバラード
◇いつか ゆず
マキシシングル
◇朝がまた来る DREAMS COME TRUE
フジテレビ系「救命病棟24時」主題歌
◇アクロの丘 Dir en grey
◇残−ZAN− Dir en grey
◇ゆらめき Dir en grey
YOSHIKIプロデュースのメジャーデビューシングルでいきなり3枚同時リリース
◇ここでキスして。 椎名林檎
デビューのきっかけ、96年ヤマハミュージッククエスト優秀曲受賞作品を発売
◇タイトル未定 FIELD OF VIEW
◇Time Limit ILLUMINA
◇ハロー・マイセルフ 木村佳乃
◇スロウ GRAPEVINE
◇Love Child 石井ゆき
◇スカートのポケット 菊池志穂
◇Love Love Phantasy 樋口智恵子
99年1月21日(Thu)発売
◇I wish 広瀬香美
「ストロボ」につづいてこちらもAlpenのCMソング
◇STOP セブンHOUSE
シャ乱Qつんくプロデュースで自ら参加した新バンド
◇素直になれる MINAMI
◇果実 SUPER SOUL SONICS
◇タイトル未定 MOOMIN
◇Yes, I will follow 佐藤康恵
◇夜明け フラワーカンパニーズ
◇ダイナマイトカウントダウン Pas de deux
◇ノックし続ける男 シアターブルック
◇恋愛ベタのキミへ ease
◇Don't stay No'where
◇オフェリア 中森明菜
◇Wild Flower Siamese
◇Boxer 浅田祐介
◇犬の目 SKIP COWS
◇Snake Girl NaNa
◇home town NUU
◇カナリア al.ni.co
99年1月22日(Fri)発売
◇待っていました 國府田マリ子
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■■■ALBUM Release JUST NOW!■■■ 〜3週間分の新譜情報〜
=========== 1月24日以降は http://www.karao.com/new_a.html へ=
>今週のNew ALBUM< 1/4→1/10
>来週以降のNew ALBUM< 1/11→1/24
1月13日(Wed)発売
■WORDS FROM MIND Galla
■People Of The World J-FRIENDS
1月15日(Fri)発売
■風の便り フジワラカヨコ
1月20日(Wed)発売
◇pre-school(仮) pre-school
pre-schoolのセカンドアルバムは初回限定ロングBOX仕様
◇MELTING POT ECD
◇FLIGHT ORIENTA
◇VERY BEST OF THE GROOVERS THE GROOVERS
◇Ever Green 辛島美登里
1月21日(Thu)発売
◇タイトル未定(ベスト盤) THE GROOVERS
◇ONE BLACK CATS
◇WE NEVER TRADE AGGRESSIVE DOGS
◇ベクトル KIWIROLL
◇BAD IS FUN G.D.FLICKERS
◇THESE DOG DAYS FAN BOY THERE
◇Beast Living In The Spirit AGOG
◇TIME TUNNEL 角松敏生
◇down by law LOOP THE LOOP
◇REALITY! TimeSlip-Rendezvous
◇ジェットジェネレーション ギターウルフ
◇strange ways Atomic Fireball
◇Birthday Eve 未来万紀
◇Searchin' But Sweet
◇102 SECRET TWIN APES
◇neon,strobe and flashlight GOMES THE HITMAN
◇DEEP 石井竜也
◇Face to Face 椎名へきる
1月22日(Fri)発売
◇RUNNING HIGH the pillows
※◇はメールマガジン誌上で新規掲載もしくは更新された情報を示しております。
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■■■新年特別企画(1)■■■
先週発表した年間チャートをデータとして分析「1998 mini音楽市場白書」
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Weekly KARAOオリジナルのmini音楽市場白書を発表。昨年の音楽市場がどうだっ
たのかチラッと見てみることにしましょう。
■市場規模の前年比「-10.4%」という数字がすべてを物語る
まずは単純にシングルの市場規模をみるために、年間チャートのBest100にラン
クインした100曲のトータルセールスを比較することにしました。
<年間チャートBest100のトータルセールス推移>
98年 6670万4460枚(前年比-10.4%)
97年 7447万2520枚(前年比- 7.2%)
96年 8025万8300枚
結果は、上の通り前年比で-10.4%という非常にショッキングなものに。96年と
比較すると実に-16.9%。96年も不況だったはずなのに、それに輪をかけて売れな
くなっている実態が目に見えてしまった。
■市場は小さくなってもミリオンが増えた「怪」
チャートを見てみると市場が1割程度も規模の縮小を起こしたにもかかわらず22
曲がミリオンを達成している。これは97年の17曲から実に5曲の増加。96年の27曲
と比較すればまだまだだが意外と上位は売れていそうだ。
とはいえひとつだけ見逃せない点がある。それは「200万枚」の壁を越えた曲が
今年は存在しなかったことである。96年は首位のMr.Children「名もなき詩」の記
録した260.0万枚を筆頭に、257.1万枚で2位の「DEPARTURES(globe)」、210.7万枚
で3位の「LA LA LA LOVE SONG(久保田利伸withナオミキャンベル)」というように
3枚がダブルミリオン達成。97年は安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」が2位以下
を50万枚以上引き離す253.5万枚という記録で首位を獲得している。一方今年を見
てみると首位であるGLAY「誘惑」の183.5万枚が最高。単純計算でも昨年から約70
万枚以上の売上減少ということになる。いかに今年の音楽業界が厳しいものであ
ったかご想像いただけるだろうか。これではレコード会社もベスト盤を急いでリ
リースせざるを得ないでしょうね。
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■■■新年特別企画(2)■■■
先週発表した年間チャートから予測する「1999のブレイク像」
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某経済企画庁長官が「変化の胎動」を感じたように、98年の年間チャートにも
今年のブレイクを予感させるものがいくつかあるのではないでしょうか。98年の
年間チャートの特徴をいくつかとりあげて、今年ブレイクしそうなトレンドを予
測してみました。まぁあたるも八卦あたらぬも八卦ですが年始と言うことでその
あたりはご勘弁を(苦笑)
■<昨年の傾向>何と言っても「男性アーティストの年」
年間チャートBest30の中で男性アーティストが何と21曲で全体の7割を占めた今
年のチャート。その中でもバンド形態が非常に注目された年でした。首位のGLAY
を筆頭にラルク・アン・シエル、hide with Spread Beaver、LUNA SEAなどが大躍
進しました。96年のBest30では12曲と女性に押され気味だったのですが、97年は
15曲ずつ分かち合い男女の棲み分けに釣り合いがとれ、ついに98年に形勢が逆転
しました。
男性ソロを見ると、昨年の河村隆一にかわる代表格にはT.M.Revolutionがあげ
られますがセールス的には最高位が42位と河村隆一ほどのパワーが感じられませ
んでした。
対する女性ですが男性同様ソロに対する風当たりが強かったです。97年の女性
ソロの好調さがまるでバブルであったかのように一気にチャート圏外に追いやら
れてしまいました。97年で目立っていた安室奈美恵、華原朋美、川本真琴、広末
涼子、相川七瀬、今井美樹、松たか子などはいずれもトーンダウンしてしまいま
した。
女性で勝ち組になれたのは男性同様グループでした。SPEED、Every Little
Thingなどは97年の勢いをますます増加させ、ELTの場合は初めてBest10に曲を送
りこむことに成功。またKiroroやthe brilliant green、モーニング娘。など新興
勢力も活発な活動をしてくれました。
◇<99年の予想>「実力派女性ソロアーティスト」が一気に花開く
では今年も男性のバンド系アーティストが勢いを増すのでしょうか。KARAOの予
想はNo。逆に女性アーティストが一気にブレイクしそう。それを裏付けてくれる
98年の兆候はご存じMisia。ファーストシングル「つつみ込むように…」は女性ソ
ロで唯一Best30に登場した曲。またR&Bという分野が一般的になったことを受けて
ファーストアルバム「Mother Father Brother Sister」がダブルミリオンを記録
するなど、時代が女性ソロアーティストを完全に見捨てたわけではないことを証
明しました。Misiaに続いてR&B系として宇多田ヒカルなどが98年下半期に登場し
一気に週間チャートのBest10まで上り詰めたのは記憶に新しいところ。一つ目の
キーワードは「実力派女性アーティスト」で決まり。
■<昨年の傾向>熱狂的な小室哲哉ブームが一段落
ずっと続いてきたglobe、安室奈美恵、華原朋美らを筆頭とした小室哲哉のプロ
デュース作品の大ヒット。96年はglobe「DEPARTURES」が、97年は安室奈美恵の
「CAN YOU CELEBRATE?」がそれぞれ200万枚以上のセールスを記録しました。96年
や97年の売れ方が尋常ではなかったことは言うまでもないのですが、そのような
ものすごい売れ行きと比較するとどうしても今年は見劣りしてしまいます。小室
哲哉関連での今年の最高位は40位のglobe「wanna Be A Dreammaker」でした。
その下を見るとトーコ「BAD LUCK ON LOVE」が74位とファーストシングルにして
は好調でしたがその後は続かず。華原朋美に至ってはBest100圏外の115位によう
やく「tumblin' dice」が登場するという事態。上でも述べたように女性ソロアー
ティストに対する風当たりが強かった訳でこれはこれで仕方がないのですが今年
は「落ち着くところに落ち着いた」という印象を受けました。
◇<99年の予想>小室哲哉作品への支持、回復へ
上ではマイナス面をかき立てましたが、小室哲哉作品すべてが不調だったわけ
ではないです。1つは鈴木あみが成長を続けている点。チャート上は68位の「all
night long」が最高ですが、とりわけ男性を中心に急速に支持層を広げています。
今年後半あたりにミリオン級のヒット作品が生まれそうです。あんまり具体的に
予想してもハズレた時が恥ずかしいのですが、それは本人も歌いたいと言ってい
るバラードでいきそうな気がします。もう一点は安室奈美恵の復活でしょうか。
これが与えるインパクトは予想以上に大きいものでしょう。復帰第一弾シングル
「I HAVE NEVER SEEN」の売れ行きの凄さをみればこれに関しては十分納得。今
年も精力的に活動してくれ、ミリオンヒットを生み出すことは確実でしょう。
◇<昨年の傾向&99年の予測>TV番組が生み出すアーティストは今年も成功
日本テレビ系「ウリナリ」から生まれたポケットビスケッツ、ブラックビスケ
ッツと、テレビ東京系「ASAYAN」から生まれたモーニング娘。が昨年の紅白に初
出場しました。共にNHKから見れば他局のアーティスト。それが紅白に出られたと
いうことは衝撃をもたらしました。不景気でCDが売れず、テレビ番組やCM、映画
などのタイアップが付く曲にだけ人気が集まる傾向が一層強まる中で企画モノは
宣伝せずに認知度が高まる最も安上がりで効果的な方法。ポケビやブラビに関し
ては曲を出す前から人気の高いウッチャンナンチャン、キャイーンなどを用いた
ことでその人気を利用することさえ可能でした。
また98年後半になってとんねるずを起用した野猿もヒット。このパターンでの
ヒットが定石になりつつあります。この動きは今年も続くでしょう。
◇<昨年の傾向&99年の予測>TV番組関連でアイドル回帰?の気配も
TV番組が生み出すアーティストでも筆頭のモーニング娘。はまさにアイドルで
しょう。CD購入者へのファンサービスとして握手会を開催するなどその活動は多
岐にわたっています。また小室哲哉関連のところで述べた鈴木あみに関しては男
性誌はおろか女性ファッション誌の表紙にもなるなど彼女自身に対する評価も急
上昇。そのほかでは浜崎あゆみ、知念里奈などもバラエティ番組などを数多くこ
なすようになってきています。SPEEDやMAXなども取り混ぜてこのあたりも今年さ
らにブレイクしそう。
男性ではSMAP、KinKi Kidsが98年にチャートでBest10に食い込む大成功をおさ
めましたが、今年はDA PUMPやV6、さらにはジャニーズJr.も視野に入れておいた
方がよさそう。とりわけDA PUMPの場合、従来ジャニーズが独占していたアイドル
の分野にavexが果敢に挑んでの成功だけに、今後この方面で市場の拡大を狙う動
きが起きてもおかしくないでしょう。
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■■■Artist Clip■■■
アーティストの1週間の主な動きをコンパクトにお届け
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◆今期ドラマに使われる主題歌、テーマ曲一覧
1段目:テレビ局とドラマのタイトル
2段目:主な出演者
3段目:主題歌担当アーティストとタイトル
となっています。
<Monday>
・20時 テレビ朝日系「可愛いだけじゃダメかしら」
榎本加奈子、岡田義徳、山口紗弥加、希良梨
deeps「Brand-New Heaven」(1/13 Release)
・21時 フジテレビ系「Over Time」
反町隆史、江角マキ子、木村佳乃、加藤晴彦
the brilliant green「そのスピードで」(1/27 Release)
・22時 日本テレビ系「ボーダー 犯罪心理捜査ファイル」
中森明菜、筒井道隆、佐藤仁美、高橋ひとみ、根津甚八
中森明菜「オフェリア」(1/21 Release)
<Tuesday>
・20時 フジテレビ系「鬼の棲家」
深田恭子、岡江久美子、ケリー・チャン
SIAM SHADE「タイトル未定」(Release未定)
・21時 フジテレビ系「救命病棟24時」
江口洋介、松嶋菜々子、杉本哲太
DREAMS COME TRUE「朝がまた来る」(1/20 Release)
・22時 フジテレビ系「こいまち」
1話完結ドラマのため不定
サザンオールスターズ「素敵な夢を叶えましょう」(アルバム収録曲)
<Wednesday>
・21時 フジテレビ系「天使のお仕事」
観月ありさ、長塚京三、城島茂、上原さくら、北浦共笑、森久美子
観月ありさ「タイトル未定」(1/27 Release)
・22時 日本テレビ系「夜逃げ屋本舗」
中村雅俊、篠原ともえ、国分太一、東幹久、立河宜子
安室奈美恵「I HAVE NEVER SEEN」(In store now)
・22時 フジテレビ系「お水の花道」
財前直見、一色紗英、阿部寛、藤崎奈々子、戸田恵子
SURFACE「タイトル未定」(2/3 Release)
<Thursday>
・21時 テレビ朝日系「ニュースキャスター霞涼子」
賀来千香子、高嶋政宏、金子賢、高橋由美子、斎藤陽子、山田まりや
大黒摩季「タイトル未定」(Release未定)
・22時 TBS系「ママチャリ」
浅野ゆう子、田中美佐子、益岡徹、高橋克実
岡本真夜「宝物」(2/10 Release)
・22時 フジテレビ系「リング 最終章」
柳葉敏郎、長瀬智也、京野ことみ、矢田亜希子、黒木瞳
ORIGINAL LOVE「STARS」(2/3 Release)
<Friday>
・21時 TBS系「天国に一番近い男」
松岡昌宏、陣内孝則、奥菜恵、袴田吉彦
TOKIO「タイトル未定」(Release未定)
・22時 TBS系「ケイゾク」
中谷美紀、渡部篤郎、鈴木紗理奈、野口五郎
中谷美紀「クロニック・ラヴ」(2/10 Release)
<Saturday>
・21時 日本テレビ系「君といた未来のために」
堂本剛、遠藤久美子、仲間由紀恵、内藤剛志、佐野史朗
KinKi Kids「タイトル未定」(Release未定)
<Sunday>
・21時 TBS系「サラリーマン金太郎」
高橋克典、津川雅彦、野際陽子、羽田美智子、水野美紀
THE ALFEE「希望の鐘が鳴る朝に」(2/3 Release)
>>>>>Short Clips
■NHK紅白は平成に入って最高の視聴率を記録、安室は曲の最後で感激のあまり涙
■レコ大ではglobeが大賞に選ばれ小室哲哉作品が4年連続、小室哲哉自身が参加
するアーティストでは初
■レコ大最優秀新人賞はモーニング娘。「抱いてHOLD ON ME!」に
■KinKi Kids、TOKIO、V6がJ-FRIENDSとして東京ドームでカウントダウンライブ
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■■■訂正とお詫び■■■
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先週のアルバム新譜情報「ALBUM Release JUST NOW!」において以下の部分に
誤りがありました。
誤)1月13日(Wed)発売
◇OW-witch! 森川美穂
正)2月3日(Wed)発売
◇OW-witch!(再発・他計6タイトル) 森川美穂
VAPから発売されたアルバムに新曲を追加し東芝EMIから再発
以上ここに訂正するとともに、お詫び申し上げます。
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■■■編集後記■■■
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●いよいよ今日から仕事はじめ。仕事始めがkarao制作、というのは去年に引き続
き2年目です。それにしても新年は情報を集めるのが難しいですね。そう痛感し
た年はじめでした。
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Music Guide『Weekly KARAO』 Vol.071 1999/01/04発行(配信数:5305部)
編集長 nori < nori@karao.com >
音楽関連の情報/プレス(個人様・企業様ともに)< press@karao.com >
◇新譜情報に関しては、発売日等の変更がある場合もあります。
◇「Weekly KARAO」に掲載された記事を無断で複写、転載、転送することを禁止
致します。複写転載転送等ご希望の方はメールでお気軽にご相談ください。
◇「Weekly KARAO」で紹介しているサイト(リンク先)をご利用になる上で発生
するいかなる損害に関しても、Weekly KARAOはいかなる責任も持ちません。
皆様の自己責任のもとで御活用ください。
◆購読申込・配信先変更及び購読中止は http://www.karao.com/koudoku.html で
◆KARAOは「まぐまぐ」を利用して配信しています。 http://www.mag2.com/
◆あなたのホームページにKARAOのオリジナルランキングを掲載してみませんか?
ご希望の方は貴サイトのアドレスを書いて info@karao.com へ(無料ですよ!)
カラオ情報提供先(詳細は http://www.karao.com/teikyou.html で確認OK!!)
●「日刊オンラインマガジン WebCatch」 http://www.webcatch.com/
●為替やニュースを配信「Daily Clip Japan」 http://www.ops.dti.ne.jp/~karao
●「ともえのヒットホットフライデー」 毎週金曜日18:00〜19:55生放送
エフエム山陰(松江77.4MHz、鳥取78.8MHz、浜田86.6MHz)
●リクルート スタートページ
http://www.recruit.co.jp/stpage/channel.cgi?513
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