Vol.097[Vol.2] 1999年7月4日発行
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◆独自集計のHit Chartに新譜・アーティスト情報が加わった音楽情報誌◆
Music Guide『Weekly KARAO』
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front contents
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◇<今週の特集>上半期シングル・アルバムBest30発表!
・シングル:首位はだんご3兄弟の独走、宇多田ヒカルがBest10に3曲ランクイン
・アルバム:今年もベスト盤が好調な動き、ZARD、ELTから華原、黒夢まで!
→ホームページではBest50を発表 http://weekly.karao.com/
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□□「Weekly KARAO オリジナル上半期Single Best30」━━━━━━━━━━━━
□□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 集計期間:1998/12/21〜1999/06/27
タイトル アーティスト 推測値
…………………………………………………………………………………………………
01 だんご3兄弟
速水けんたろう、茂森あゆみ、ひまわりキッズ、だんご合唱団 32493.6
02 Automatic/time will tell 宇多田ヒカル 22469.2
03 Winter,again GLAY 18585.1
04 Movin'on without you 宇多田ヒカル 14116.0
05 HEAVEN'S DRIVE ラルク・アン・シエル 12188.2
06 ラストチャンス Something ELse 11629.4
07 サバイバル GLAY 9390.1
08 Grateful Days Dragon Ash 9164.7
09 フラワー KinKi Kids 8268.5
10 First Love 宇多田ヒカル 8254.1
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11 朝がまた来る DREAMS COME TRUE 8226.9
12 春〜spring〜 Hysteric Blue 7849.9
13 Let yourself go,Let myself go Dragon Ash 7815.0
14 I HAVE NEVER SEEN 安室奈美恵 7753.0
15 Pieces ラルク・アン・シエル 7686.0
16 ギリギリchop B'z 7565.4
17 やめないで、PURE/BABY LOVE KinKi Kids 7515.7
18 Precious Time SPEED 7209.7
19 Breakin'out to the morning SPEED 6324.2
20 LOVE〜Destiny〜/LOVE〜since1999〜
浜崎あゆみ/浜崎あゆみ&つんく 6163.0
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21 my first love 上原多香子 6088.9
22 I LOVE HIP HOP Dragon Ash 6065.6
23 RESPECT the POWER OF LOVE 安室奈美恵 5755.6
24 そのスピードで the brilliant green 5356.9
25 光の射す方へ Mr.Children 5314.1
26 energy flow(『ウラBTTB』) 坂本龍一 5313.8
27 Memory 青春の光 モーニング娘。 4774.0
28 Nothing Without You 鈴木あみ 4726.4
29 believe 山口由子(Yuko Yamaguchi) 4508.2
30 朝日を見に行こうよ SMAP 4500.4
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♪30位以下は月曜発表 http://weekly.karao.com/
■お待たせしました、6ヶ月間のミュージックシーンを総おさらいする上半期チ
ャートの発表がやってまいりました!今年の上半期を代表するシングルには平
成の「およげ!たいやきくん」などと話題になりお団子屋さんは1串4つの団子
を1個減らし3つにし、ブームにのって売上を伸ばすなど本当に「社会現象」と
なり鮮明に記憶されていると思います。3月3日のリリースから約1ヶ月で300万
枚を突破する勢いを見せてくれました。最近のシングルで300万枚を超える売上
を記録したのは本当に久しぶりのこと。
■プロモビデオでは中腰のような姿勢での何とも言えない躍りを見せている宇多
田ヒカル、そのデビューシングルが8cmと12cmの2枚の合計売上で220万枚以上を
記録し上半期2位。集計の関係上、98年12月20日までの売上は加えられていませ
んがそれを加えた現時点での総売上(推測値)は244万枚に達しています。
ちなみにWeekly KARAOではこの曲が初登場した98年12月13日の時点で彼女のブ
レイクをはやくも予測し「圏外注目曲」でみなさまに宇多田ヒカルの経歴やホ
ームページを紹介する素早い対応をしていたんですよ!(ちょっと自慢?)
■3位はGLAYの、出身地である「函館」をイメージした作品「Winter,again」。
98年の年間チャートで首位を記録した「誘惑」の持つ自己最高の183万枚を上回
る185万枚を記録しています。7月15日からはGLAYのメンバーが機体に描かれた
飛行機がいよいよ東京と函館を結びます。故郷を思う彼らの気持ちが伝わる1曲
のヒット、うなずけます。
■宇多田ヒカルがBest10で3曲を独占してしまった今年の上半期。恋人とうまくい
っている、そんなハッピーな時期を歌詞に描き出す「Automatic」から一転、別
れのシーンを切り取った宇多田ヒカルのセカンドシングル「Movin' on without
you」が4位。そして日本の歴代アルバム売上トップをひた走る「First Love」か
らのシングルカット曲「First Love」が10位に。この曲はTBS系「魔女の条件」
テーマソングでした。
■5位、ラルク・アン・シエルが「HEAVEN'S DRIVE」で昨年上半期最高位11位
「winter fall」を超えるヒットとなり上半期としては最高記録をマークし、
Best5の一角を占めるまでになりました。この曲はhydeが作曲したロックナンバ
ー。また15位にはバラード作品「Pieces」が。こちらは作曲はtetsuが担当し
hydeは作詞側に立っています。
■日本テレビ系「雷波少年」で、オリコンチャート20位圏内に入らないとレコー
ド会社や音楽事務所との契約が切れてしまうという賭けに出たSomething ELse
渾身の1枚はWeekly KARAOでは初登場5位、そしてオリコンでは初登場2位という
記録を生み出しました。彼らにとって初のヒット作はいきなりのミリオン達成
で見事に上半期の10本の指に入りました。ちなみにこの曲に続き3月17日に発
売されたアルバム「502」は上半期で66位、4月9日に発売されたシングル「さよ
ならじゃない」は70位をそれぞれマークしています。
■つねに音楽に対し挑戦を行うGLAY。昨年の「誘惑」「SOUL LOVE」2枚同時リリ
ースという形態はその後の「連続リリース」の火付け役となりました。そして
99年、彼らは音楽と映像の合体を試みる「ビデオシングル」のリリースを決行
しました。その「サバイバル」は上半期で7位を記録。2年連続で上半期に2枚の
シングルを送り込むことに成功しています。
■宇多田ヒカルを筆頭としたR&Bの歌姫が99年前半目立ちましたが、そんな中男性
アーティストでロングヒットを記録しているのがDragon Ashではないでしょう
か。上半期ではBest30圏内に3曲がチャートイン。3月3日に発売された「Let
yourself go,Let myself go」は初登場が3月7日付けの8位、その後4月18日には
最高位3位をマーク、16週にわたって週間チャートのBest30圏内にとどまる非常
に息の長い作品。続く「Grateful Days」「I LOVE HIP HOP」は5月1日に同時リ
リースされ、7月4日付けランキングでもまだチャートイン中、ともに10週目に
突入しています。
■昨年の上半期同様、今年も2枚のシングルをBest50圏内にチャートインさせたの
はKinKi Kidsでした。しかも上半期ベースでは昨年最高位10位を記録した「ジェ
ットコースターロマンス」の一歩上をゆく9位に最新作「フラワー」がランクイ
ンしています。この曲はWeeklyチャート登場から5週間分の売上でこの位置まで
上り詰めたことになります。ちなみにもう1作は17位で、堂本剛主演の日本テレ
ビ系ドラマ「君といた未来のために」主題歌だった「やめないで、PURE」でし
た。
■1月21日に発売されるも当初はBest30圏外であまり勢いのなかったHysteric Blue
ですが、WeeklyチャートBest30圏内に初登場した2月7日の時点ですでに彼女た
ちの曲の勢いに火がついていたようです。その後の快進撃を追ってみると15位
→8位→8位→7位→4位と一直線に急上昇。1月下旬に植えた種が春先になって見
事に大きな花を咲かせた、タイトルの「春」はそんなことも指し示しているの
かもしれません。そして、30位をマークした5月2日付までトータル13週もの間
チャートをにぎわし続けてくれました。
■昨年末に急遽「I HAVE NEVER SEEN」をリリースし見事初登場で1位を獲得、完
全復帰をした安室奈美恵、今期の最高位はこの曲の14位でした。NHK紅白歌合戦
では2年連続で「CAN YOU CELEBRATE?」を歌い高視聴率をマーク、続いてのシン
グル「RESPECT the POWER OF LOVE」の発売日、3月17日には彼女の母である平
良恵美子さんが惨殺されるというショッキングなニュースが全国を駆けめぐり
ました。逆境にめげず歌い続ける彼女の力強さがあらためてかいま見られた気
がします。
■98年上半期Best50、98年年間チャートBest100でも顔を表さなかった浜崎あゆみ
が今年、「LOVE〜Destiny〜」で一気にメジャーシーンに、自己最高の20位に登
場。フジテレビ系ドラマ「セミダブル」の主題歌。作詞を本人が担当し作曲に
はつんくを迎え入れたこの曲、彼女のあたたかさをうまく引き出したことがヒ
ットの要因。
□□「Weekly KARAO オリジナル上半期ALBUM Best30」 ━━━━━━━━━━━━
□□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 集計期間:1998/12/21〜1999/06/27
タイトル アーティスト 推測値
…………………………………………………………………………………………………
01 First Love 宇多田ヒカル 73157.2
02 ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜 ZARD 28554.5
03 Every Best Single+3 Every Little Thing 22164.1
04 DISCOVERY Mr.Children 20389.9
05 SA 鈴木あみ 19873.6
06 A Song for ×× 浜崎あゆみ 14830.5
07 永遠 ZARD 13040.4
08 MOMENT SPEED 12062.5
09 the Monster DREAMS COME TRUE 11594.1
10 ID 相川七瀬 11455.7
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11 EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 黒夢 9059.3
12 無罪モラトリアム 椎名林檎 8587.2
13 hide TRIBUTE SPIRITS Various Artists 8587.0
14 People Of The World J-FRIENDS 8066.8
15 kahala compilation 華原朋美 8011.1
16 ド ミ ノ 山崎まさよし 7901.5
17 Precious Cubic U 7739.3
18 THE FORCE T.M.Revolution 7677.5
19 Relation globe 6814.4
20 STAFF ROLL 野猿 6813.7
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21 h hitomi 6716.4
22 baby Blue Hysteric Blue 6034.3
23 THE BEST "Love Winters" 広瀬香美 5602.5
24 FIRST REPRODUCTS globe 5562.7
25 The Ones マライア・キャリー 5499.3
26 GREATEST HITS 1990-1999 布袋寅泰 5495.0
27 シンクロナイズド ジャミロクワイ 5438.5
28 Crystal DOUBLE 5294.5
29 Buzz Songs Dragon Ash 5167.0
30 NOW BEST クイーン 他 4944.9
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♪30位以下は月曜発表 http://weekly.karao.com/
■数字上「桁が違う」という表現は当てはまらないのでしょうが、それでも2位と
440万枚以上の差をつけて宇多田ヒカルのファーストアルバムが当然の首位獲
得。今週のアルバムチャートでも5位、出荷枚数は800万枚突破が確実視されてお
り一過性のブームとは言い難い状況になってきました。TVに出れば視聴率を稼
ぎコカコーラが「爽健美茶」でライブ招待のキャンペーンをはれば関東地方だ
けのキャンペーンであるにもかかわらず111万口の応募が殺到するなど日本で今
一番輝き、かつ求められている16歳ということでしょうか。
また13歳当時、宇多田ファミリーの「宇多田光」として参加していたCubic U名
義のアルバムも再発され全編英語詞にもかかわらず見事17位という結果に。今
年上半期、シングル3枚とアルバム2枚の総売上は何と1257万枚という想像もつ
かぬ数字になっています。印税を計算するとぉ…(笑)
ちなみに、4月11日号のアルバム総評で初ライブに関し「ビデオとしてのリリー
ス予定はないそうですが、何らかの形でファンに公開したいと前向きな検討が
なされている」とお伝えしましたが、マクドナルドが無料で招待するとは正直
考えもつきませんでした。
■昨年B'zの「Pleasure」「Treasure」が合計で1000万枚を記録するなどアルバム
市場の中での一つの大きなキーワードとなった「ベストアルバム」が今年も数
多くリリースされ軒並みヒットしました。その筆頭が2位のZARD。8月末に予定
されている、豪華客船に600名を招待して行われる初ライブへの応募券封入や写
真集など多くの特典をつけたことも奏功し300万枚突破は確実な状況。
■ベストアルバムが続きます。つづいて3位はEvery Little Thingの「Every Best
Single+3」が220万枚を突破しての好位置をマーク。96年8月7日に発売されたデ
ビューシングル「Feel My Heart」から最新作「Someday,Someplace」まで全12
枚を完全収録し、タイトル通りさらに3曲の新作(ボーナストラック)を付け加
え15曲でアルバムを構成しています。
■4位は97年3月の活動休止後、本格的な活動再開とも言える、ミスチルの約2年ぶ
りとなるアルバムが獲得。活動再開の幕開けを飾ったシングル「終わりなき旅」
とそれに続くシングル「光の射す方へ」が収録されています。またこのアルバ
ムの7曲目に収録されている「I'll be」は5月12日に別バージョンとしてシング
ルカットされています。
■宇多田ヒカル同様、今年の上半期はファーストアルバムも非常に好調な期間で
した。5位の鈴木あみ、6位の浜崎あゆみがそのファーストアルバムに該当しま
す。鈴木あみ「SA」では「nothing without you」「alone in my room」「white
key」「love the island」「Don't leave me behind」「all night long」の6曲
がシングル。また浜崎あゆみ「A Song for ××」は「pocker face」「YOU」
「Trust」「For My Dear...」「Depend on you」の5曲がシングルと軒並みベス
ト同様の強力な内容だけに100万枚を軽く突破しています。
■話をベストアルバムに戻してチャートを眺めてみると、今まで紹介した以外に
も、8位のSPEED、10位の相川七瀬、15位の華原朋美、23位の広瀬香美、26位の
布袋寅泰などが挙げられます。
■今年前半、衝撃的なニュースの一つとして忘れてはならないのが1月29日に行わ
れた黒夢の「無期限活動停止」発表ではないでしょうか。年間で100本以上とい
うライブを行っていく過程で人時がプライベートな部分でゆとりがとれなくな
ったことで悩んだ末に清春に脱退を打診、清春が受け入れて決まったというコ
メントでした。このベストアルバムはSOFT DISKとHARD DISKの2枚組、全38曲収
録。発売直前になって一部に修正が加えられた作品。現在、清春はギターの坂
下たけとも、ベーシスト田沼徹浩、ドラマー牟田昌広の3人とともにSADSを結成
し、7月7日「TOKYO」をリリース、活動を再開する。
■「歌舞伎町の女王」「ここでキスして。」と立て続けにヒットとなった自称新
宿系、椎名林檎。彼女が3枚のシングルをリリースしたあとに発売したファース
トアルバム「無罪モラトリアム」が上半期12位。ちなみにタイトルのモラトリ
アムとは知的、肉体的には一人前に達していながら、社会人としての義務と責
任の遂行を猶予されている期間のことでした。
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Music Guide『Weekly KARAO』 Vol.097[Vol.2] 1999/07/04
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編集長 nori [ nori@karao.com ]
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mini版(Pubzine経由) 270部
計 7362部
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