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Vol.122(2)|1999年12月28日号
メールマガジンでは最速ランキングや新譜情報をウェブへの掲載と同時に速報!

Vol.122[2]  1999年12月28日発行
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    ◆独自集計のHit Chartに新譜・アーティスト情報が加わった音楽情報誌◆
            Music Guide『Weekly KARAO』

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  ♪Weekly KARAOオフィシャルサイトURL変更のお知らせ
    12月24日より、Weekly KARAOオフィシャルサイトのURLが
    http://www.karao.com/
    に変更となりました。従来URLではアクセスできませんのでご了承下さい。

front contents
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◇今年最も活躍したアーティストを一挙発表! 第1回「Karao Active Artist」
◇年間シングルランキング、首位は「だんご3兄弟」に、宇多田はBest10に3曲登場
◇年間アルバムランキング、首位は「First Love」独走、ラルクがBest10に2作も!
                                                             ....and more!
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□□ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆第1回 Karao Active Artist
 ◆1999 年間シングルランキングBest20
 ◆1999 年間アルバムランキングBest20
 ◆編集後記



□□「第1回 Karao Active Artist」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 集計期間:1998/12/21〜1999/12/19

  ♪Active Artistとは、シングルとアルバムの総売上をもとにはじきだした
    オリジナルのアーティストランキングです。

     推測値   アーティスト               代表作(基本的にSingle/ALBUMの順)
…………………………………………………………………………………………………
  1 143744.7  宇多田ヒカル               Automatic/First Love
  2  87122.2  浜崎あゆみ                 monochrome/A Song for ××
  3  77696.7  ラルク・アン・シエル       HEAVEN'S DRIVE/ark
  4  67425.5  ZARD                       BEST〜軌跡/〜Request Memorial
  5  66916.1  GLAY                       Winter,again/HEAVY GAUZE
  6  50581.9  Dragon Ash                 Grateful Days/Viva La Revolution
  7  47618.6  鈴木あみ                   BE TOGETHER/SA
  8  42786.4  globe                      CRUISE RECORD 1995-2000
  9  37517.4  KinKi Kids                 フラワー/C album
 10  36040.8  速水けんたろう、茂森あゆみ だんご3兄弟/おかあさんといっしょ
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 11  35288.3  Mr.Children                光の射す方に/DISCOVERY
 12  32571.5  ゆず                       いつか/ゆずえん
 13  32477.8  SPEED                      Precious Time/MOMENT
 14  31270.9  Every Little Thing         Over and Over/Every Best Single+3
 15  28474.0  モーニング娘。             LOVEマシーン/セカンドモーニング
 16  24648.8  椎名林檎                   本能/無罪モラトリアム
 17  24155.4  B'z                        ギリギリchop/Brotherhood
 18  21555.0  Hysteric Blue              春〜spring〜/baby Blue
 19  21494.4  DREAMS COME TRUE           朝がまた来る/the Monster
 20  20375.1  安室奈美恵                 I HAVE NEVER SEEN/toi et moi
…………………………………………………………………………………………………
                          ♪20位以下はWebで発表予定 http://www.karao.com/

[Best5総評]
■シングル・アルバムをトータルし、1年間で最も活躍したアーティストを賞して
  みようということで今年導入されたのが「Active Artist」。その栄えある第1回
  のトップを飾った、つまり今年のナンバーワンアーティストは宇多田ヒカルに
  決定!アルバム「First Love」は814万枚を記録、現在でも売上を伸ばし日本最
  大のメガアルバムに。シングルも「Automatic」「ADDICTED TO YOU」「Movin'on
  without you」の3作がBest10にチャートイン。トータルセールスで見ると1437
  万枚という記録をうち立ててくれました。また別名義Cubic Uも62位にしっかり
  とランクインしています。
■上半期大活躍した宇多田ヒカルが1位なら、夏以降、下半期特に頭角を現した浜
  崎あゆみがActive Artistの第2位に。「4曲A面」シングルとして放たれた『A』
  が年間ランキングで最高位の5位をマーク。アルバムも「LOVEppears」が10位、
  「A Song for××」が12位と共に好調なセールスを記録。「あゆ」という言葉
  がしっかり定着した1年となりました。
■3位、今年の男性アーティスト最高峰に輝いたのはラルク・アン・シエル。同時
  リリースされたアルバム「ark」「ray」がともに200万枚を突破。シングルも
  「HEAVEN'S DRIVE」がミリオン達成しております。
■第1弾ベスト「ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜」が年間2位、「ZARD
  BEST〜Request Memorial〜」が13位をマークしトータルで467万枚を記録した
  ZARDが今年の4位に。また、年間16位には「永遠」もランクイン、Best20圏内に
  何と3枚のアルバムをチャートインさせ、今年はアルバム中心に活動していたこ
  とが非常によく分かる結果に。ちなみに3枚のトータルでみると実に598万枚に
  達しています。
■第5位はGLAYが獲得。年間シングル3位に輝く「Winter,again」をはじめ、今年
  リリースした3枚のシングルはすべてBest20にランクイン(「BE WITH YOU」は
  昨年リリース)するなど、昨年同様の活躍をみせてくれました。

[今年注目されたアーティストの方々]
■ 6位 「ヒップホップ」に市民権を与えたDragon Ash、シングル「Let yourself
       go,Let myself go」とアルバム「Viva La Revolution」はロングヒット
■16位 「ここでキスして」が77位、最新作「本能」が25位の椎名林檎、アルバム
       「無罪モラトリアム」は悲願のミリオン達成で年間21位に
■18位 1月21日リリースの「春〜spring〜」が文字通り春までロングヒットしシ
       ングル27位を記録したHysteric Blue、続く「なぜ…」もシングル35位に
■21位 「あの紙ヒコーキくもり空わって」がTBSキャンペーンソングになり最終的
       に50万枚を突破した19、アルバム「音楽」は23位に
■37位 Active Artistで6位のDragon AshのKenjiとのコラボレート作品「Garden」
       が年間15位のSugar Soulが最終的に37位に、アルバム「on」は142位
■61位 アフロヘアが印象的だったbird、アルバム「bird」が年間61位にランクイ
       ンするなどでこのポジションに
■85位 アチチな「GOLDFINGER'99」がシングル53位の郷ひろみは85位に、またラ
       テンサウンド今年の筆頭、リッキー・マーティンは63位に



□□「1999 年間シングルランキングBest20」 ━━━━━━━━━━━━━━━━
□□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 集計期間:1998/12/21〜1999/12/19

     推測値   タイトル                        アーティスト
…………………………………………………………………………………………………
  1  32493.6  だんご3兄弟
                 速水けんたろう、茂森あゆみ、ひまわりキッズ、だんご合唱団
  2  22469.2  Automatic/time will tell       宇多田ヒカル
  3  18585.1  Winter,again                    GLAY
  4  16895.3  ADDICTED TO YOU                 宇多田ヒカル
  5  16621.6  monochrome/too late/Trauma/End roll(『A』)
                                              浜崎あゆみ
  6  16427.6  energy flow(『ウラBTTB』)       坂本龍一
  7  14471.8  LOVEマシーン                    モーニング娘。
  8  14116.0  Movin'on without you            宇多田ヒカル
  9  12232.7  HEAVEN'S DRIVE                  ラルク・アン・シエル
 10  11629.4  ラストチャンス                  Something ELse
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 11  11475.5  フラワー                        KinKi Kids
 12  10902.8  Boys&Girls                      浜崎あゆみ
 13  10417.6  Grateful Days                   Dragon Ash
 14   9806.0  サバイバル                      GLAY
 15   9516.5  Garden                          Sugar Soul feat.Kenji
 16   9407.2  ここではない、どこかへ          GLAY
 17   9182.0  A・RA・SHI                      嵐
 18   9034.5  BE TOGETHER                     鈴木あみ
 19   8890.6  First Love                      宇多田ヒカル
 20   8824.1  ギリギリchop                    B'z
…………………………………………………………………………………………………
                          ♪20位以下はWebで発表予定 http://www.karao.com/

■今年最もヒットしたシングル20作品は以上の通りでした。
  第1位、ここのところのCD不況を吹き飛ばすような「300万枚の大台」を久しぶ
  りに記録してくれたあの「だんご3兄弟」が年間通して首位に。この曲の作詞は
  NEC「バザールでござーる」や「ポリンキー」「ドンタコス」などのCMプランナ
  ーとしても有名な佐藤雅彦が担当。独特のリフレインがなんとも言えません。
  「およげたいやきくん」としきりに比較されて紹介されていたのも記憶に新し
  いところではないでしょうか。
■その一挙手一投足が話題をふりまいた宇多田ヒカル。今年1年を代表するアーテ
  ィストとして、データ上からも「Active Artist」首位獲得や、年間シングルラ
  ンキングで2位、4位、8位、19位と全4作ともBest20圏内にランクインさせるな
  ど、裏付けがなされています。
  しかも、最新シングル「ADDICTED TO YOU」は彼女の今までリリースしてきたマ
  キシシングルの中では最高のセールスを記録、下半期のシングルランキングで
  堂々の首位をマークするなどするなど「一過性のブーム」ではないことを自ら
  証明してくれました。
  (「Automatic」「Movin'on without you」「First Love」はともに、8cm盤と
  12cm盤がリリースされており、12cm盤だけで比較すると「ADDICTED TO YOU」が
  最高セールスということになります)
■上半期でも3位だったGLAYが、Best3の一角を死守し年間ランキングでも堂々の
  3位を獲得。この曲はGLAYの出身地である「函館」をイメージした作品に。続く
  14位はビデオシングルという新しいパッケージングでリリースした「サバイバ
  ル」が、また16位には8月25日に発売した「ここではない、どこかへ」がチャー
  トイン。98年リリースの「BE WITH YOU」を除くと今年リリースしたシングルは
  宇多田ヒカル同様、すべてBest20圏内にランクインさせています。
  7月31日に幕張メッセ駐車場で行われた史上最大の「20万人ライブ」やLUNA SEA
  とのジョイントライブなど、リリース以外でも話題となったGLAY、来年は元旦
  リリースの「HAPPINESS」からスタートを切ることになる。
■本人が出演する「桃の天然水」CMソングをはじめ、本田技研工業「ジョルノク
  レア」や森永製菓「こんがりショコラ」CFソングなど、計4つのタイアップが
  つき、トータル演奏時間が「75分57秒」という、史上まれにみる「大容量+4A
  面」マキシが年間ランキング5位を飾ったのは浜崎あゆみ。「Active Artist」
  でも宇多田ヒカルにつぎ、今年2位をマークするなど、あゆにとって飛躍の年
  となりました。
  12位に「Boys&Girls」が、30位には「LOVE〜Destiny〜」が、66位に「TO BE」
  が、85位には「appears」が、また最新シングル「kanariya」も88位にランクイ
  ンしており、Best100圏内に6曲が。(108位には「WHATEVER」が)
  来年は2月9日にアルバムからのリカット30万枚限定マキシ「Fly high」をリリ
  ース予定。
■三共「リゲインEB錠」のCFソングとして、実に18週もの間、週間ランキングの
  Best30圏内にランクインしていた坂本龍一教授のマキシシングルが年間シング
  ルランキングで6位に。週間ランキングで「3週連続首位獲得」をしたのはあの
  「だんご3兄弟」以来でした。「癒し系」という流行語まで生まれたこの作品、
  オリコンによると、インストシングルによる首位獲得はこの作品が日本で初め
  てとのこと。
■モーニング娘。にとって初の100万枚突破となった「LOVEマシーン」が年間ラン
  キングで7位。「Active Artist」でも今年のアーティストの15位に輝いており
  ます。それにしても、今年もいろいろありましたね。2月10日発売「Memory青春
  の光」では福田明日香がまだメンバーとして活躍していたんですよね。彼女の
  脱退後、この「LOVEマシーン」では後藤真希が新たに加入。ここで終わりかと
  思いきや、突然の石黒彩の脱退宣言で、これを含めたモー娘の変遷をたどると、
  「5+3-1+1-1」ということになります。
■昨年はSMAP「夜空ノムコウ」が2位をマークするなど常に好調なジャニーズ系ア
  ーティスト。今年、その筆頭はKinKi Kidsになりました。「フラワー」は約1.8
  万枚の差でBest10圏内にはランクインできませんでしたが、「雨のMelody」は
  21位に、また29位には「やめないで、PURE」がランクインしています。
  そして、ジャニーズJr.から飛び出した5人組、嵐のファーストシングルは年間
  ランキング17位に飛び込む快挙を果たしています。

[今年を代表する作品群]
■15位  ベテランアーティスト井上陽水のベストアルバムが136万枚で15位に、シ
        ングルでは坂本龍一が6位など「ベテラン勢に復活の兆し」か?
■32位  モーニング娘。からの新ユニットであるプッチモニのデビューシングル
        が発売から1ヶ月で年間32位。タンポポ「聖なる鐘がひびく夜」は114位
■39位  19が一気にメジャーシーンへと登場した「あの紙ヒコーキくもり空わっ
        て」は39位。最新シングル「すべてへ」は60位に登場。
■40位  ポカリスエットのCMソングに大抜擢され一躍メジャーとなったセンチバ
        ことセンチメンタルバス「Sunny Day Sunday」が40位。
■49位  ドラマ「Over Time」挿入歌だった山口由子の「Squall」は49位に。この
        曲を提供した福山雅治の「Heaven/Squall」は41位にランクイン。
■51位  「R&B」「ヒップホップ」などに加え、今年の音楽シーンのキーワードと
        なった「スカコア/パンク」のSNAIL RAMP「MIND YOUR STEP!」が51位。
■55位  覚醒剤取締法違反容疑で8月25日に逮捕された槇原敬之の、逮捕前最後の
        シングル「Hungry Spider」が約40万枚のセールスでこの位置に。
■64位  ゲームという枠を完全に超え今年最大のヒットとなったRPG「ファイナル
        ファンタジー8」の主題歌、フェイ・ウォンの「Eyes On Me」が64位。
■82位  杏子、山崎まさよし、スガシカオというある種反則的なメンバーを揃え
        た新ユニット、福耳の「星のかけらを探しに行こうAgain」は82位。



□□「1999 年間アルバムランキングBest20」 ━━━━━━━━━━━━━━━━
□□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 集計期間:1998/12/21〜1999/12/19

     推測値   タイトル                        アーティスト
…………………………………………………………………………………………………
  1  81373.5  First Love                      宇多田ヒカル
  2  31950.3  ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜
                                              ZARD
  3  27031.2  CRUISE RECORD 1995-2000         globe
  4  23615.7  Every Best Single+3             Every Little Thing
  5  22686.2  ark                             ラルク・アン・シエル
  6  22252.5  HEAVY GAUZE                     GLAY
  7  21329.1  ray                             ラルク・アン・シエル
  8  20628.4  SA                              鈴木あみ
  9  20389.9  DISCOVERY                       Mr.Children
 10  19261.2  LOVEppears                      浜崎あゆみ
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 11  17249.4  Viva La Revolution              Dragon Ash
 12  16126.9  A Song for ××                 浜崎あゆみ
 13  14788.9  ZARD BEST〜Request Memorial〜   ZARD
 14  13941.0  Brotherhood                     B'z
 15  13671.1  GOLDEN BEST                     井上陽水
 16  13040.4  永遠                            ZARD
 17  12311.5  ID                              相川七瀬
 18  12062.5  MOMENT                          SPEED
 19  11859.4  the Monster                     DREAMS COME TRUE
 20  11802.5  GREATEST HITS 1990-1999         布袋寅泰
…………………………………………………………………………………………………
                          ♪20位以下はWebで発表予定 http://www.karao.com/

■Active Artist首位、年間シングルランキングでは「Automatic」が2位を記録し
  た宇多田ヒカルが今年のアルバムランキングでも首位を獲得。「日本で最も売れ
  た(ている)アルバム」は前人未踏の800万枚台を邁進中であります。あのB'zが
  ヒットシングルを結集させてリリースしたベスト「B'z The Best"Pleasure"」
  でさえ500万枚台でしたから、いかに凄いかおわかり頂けるかと思います。
  まぁこれだけ売れたわけですからあらゆるメディアが様々な取り上げ方をした
  と思います。そこで、今回は基本に立ち返って今一度彼女の基礎データをお届
  けします。
  ここに1枚のパンフレットがありまして、表には「『Movin'on without you』
  2.17 on sale」と書かれています。東芝EMIからいただいたこのパンフによると
  彼女は「10歳でR&Bをベースとした英語詞での作詞作曲活動を本格的にスター
  ト」させて、12歳で「MAXI SINGLE CDを全米・ヨーロッパでリリース」。
  97年1月に「Cubic U名義でマキシシングル『Close To You』、アルバム
  『Precious』をリリース」し、98年12月9日に「彼女にとって初の日本語曲とな
  る『Automatic/time will tell』で宇多田ヒカルとしてデビュー」したわけ
  だ。あとは皆さんが目にしているような飛躍を遂げることになるのですが、シ
  ングルリリース前にFMラジオを中心にオンエアされた「time will tell」の方
  が彼女の初めての曲、という印象を持っている方も多いと思います。
  1983年1月19日、New York生まれのA型の女性。今後も何かやってくれそうです。
■「オリコンチャート1位、2位獲得曲のみ収録」した超強力なZARDの第1弾ベスト
  アルバムが年間ランキングで2位をマーク。「負けないで」にはじまり「揺れる
  想い」「もう少し あと少し…」「Just believe in love」「マイフレンド」
  「永遠」など、代表的な楽曲を14トラック収録しております。このアルバム、
  中身も凄ければ特典も凄かったですね。まずはLPサイズの36ページにわたる初
  回限定写真集、そしてリリース前から話題となった「船上初ライブ」への応募
  はがき。最終的に600名限定として開催されたこの船上ライブの模様は、1月26
  日に30万枚限定のアルバム「ZARD CRUISING&LIVE」としてよみがえることが決
  定しています。
  また、13位は前出のハガキによるリクエストが多かった作品を収録した第2弾ベ
  スト「Request Memorial」が登場。最もリクエストを集めた「Don't you see!」
  など計14作品を、そのリクエスト数の多かった順に収録しています。
■ただのベスト盤ではない、「BEST+NEW」という新たなパッケージングを施した
  globeの2枚組の作品が3位。2枚組ですが片方のCDがベストで、もう片方に新曲
  というのではなく、それぞれにほどよく過去のシングルと新曲が収録されてお
  り聞いていても飽きのこない構成に仕上がっています。BESTの面で言えばデビ
  ューシングルから最新シングル「still growin'up」まで18曲が(リカットされ
  た「biting her nails」除く)、NEWの面では新曲10曲が、さらに「YOU ARE THE
  ONE」が加わり計29曲。95年8月9日のデビュー曲「Feel Like dance」からの
  globeの動き、成長ぶりがひしひし感じられるメガアルバムだ。
■4位、こちらもベストアルバムであるEvery Little Thing。96年8月7日発売の
  デビューシングル「Feel My Heart」から約2年半、リリースしたシングル12作
  品すべてと、タイトルの「+3」どおり3曲がプラスされたアルバムになっていま
  す。その3曲とは、伊藤一朗がギターテクニックをふんだんに使う「Will It
  Rain」、持田香織が作詞を担当した「キモチ」、五十嵐充のピアノがメインの
  「Dedicate」の3曲。
■今年唯一、アルバムランキングBest10圏内に2枚のアルバムを登場させたのが
  ラルク・アン・シエル。その2作品とは、7月1日に同時リリースされた「ark」
  と「ray」です。箱船という意味を持つ「ark」と、光線・一筋の光という意味
  を持つ「ray」には、一体どのような意味がこめられているのでしょうか。
  なお、このアルバムは7月1日、日本を初め台湾、香港、タイ、マレーシア、シ
  ンガポール、フィリピンの世界7ヶ国で同時発売されました。
  ちなみに「ray」はBest10の中で唯一「週間ランキングで首位を獲得していな
  い」アルバムです。同時リリースで「ark」の首位に阻まれたのが原因。
  sony music entertainmentが今年の年末、ラルク・アン・シエルなどの新譜を
  ネットで購入できるようにした「bitmusic」も、あわせて今年を代表する出来
  事の1つでしょう。

[今年を代表する作品群]
■21位  女性と言うよりは「女」を感じさせる、自称「新宿系」である椎名林檎
        の「無罪モラトリアム」が100万枚に到達し21位に。
■24位  突然の無期限活動停止を発表した黒夢が2月17日にリリースしたベスト
        「BEST OR WORST」が24位。清春はSADSとしてシングル「TOKYO」が81位に
■26位  今年の洋楽アルバム最高峰はセリーヌディオンの「ザ・ベリー・ベスト」
        の26位。マライアの「The Ones」は昨年リリースのためKaraoでは51位。
■38位  姉妹デュオDOUBLEが「Shake」でブレイクするも、姉SACHIKO急死の訃報
        が駆けめぐった今年、そのDOUBLEの「Crystal」が38位。
■43位  「スーパーユーロビートVOL.100」が43位に、「Dance Dance Revolution
        2nd MIX」が45位と「ダンス系」洋楽コンピアルバムは今年も花盛り
■67位  レベッカのベストアルバム「Complete Edition」が67位、ドラマ「リッ
        プスティック」主題歌「フレンズ」はシングル87位で今年再評価の動き。
■70位  既発シングル「Magic」「I'll be there」などを収録したTinaのファー
        ストアルバム「Colorado」が70位、週間ランキング初登場2位をマーク。



□□ 編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■お待たせしましたぁ。ようやく配信にこぎ着けた年間ランキング特集号。これ
  で今年の配信は終了です。これからちょっとだけ、私も羽を伸ばしたいと思い
  ます。来週号はお休みという線が濃厚ですので、次回配信は1月9日の予定です。
  その日が、ちょうど「成人の日」の前日というのも凄いですね。

[恥ずかしくて人にはあまり言えない最近のできごと]
■ようやくうちに電子レンジが来た。
  今まではオーブントースターだけでした(苦笑)
■風呂が壊れた。
  ということで、今は歩いて2分ぐらいの所にある銭湯に通い詰めている毎日で
あります。でも、久しぶりに「大きな湯船」につかって、銭湯も捨てたものじゃ
ないとつくづく実感。風呂が直っても、たまには銭湯に行こうかな、なんて思っ
ています。


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Music Guide『Weekly KARAO』 Vol.122[2]  1999/12/28
    発行    pocket KARAO [ http://www.karao.com/ ]
    編集長  nori [ nori@karao.com ]

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