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2002年3月・4月
「Karao Topics!」は、ランキングでも上位に登場している、今話題のアーティストや作品をまとめたページです。 メールマガジン「Weekly KARAO」のランキングコメントをもとに、分かりやすく解説をしています。

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  orange pekoe
  「Happy Valley」
2002.4.28付
シングル初登場28位

ミュージックシーンで今、注目が集まりつつあるジャンル「オーガニックソウル」界を代表する男女2人組、orange pekoe(オレンジペコー)が今週初登場で28位をマークしていますので、チェックしておきましょう。orange pekoe(略してオレペコ)とは、4月24日発売の3rdシングル「Happy Valley」でメジャーデビューを果たした、ナガシマトモコと藤本一馬による2人組ユニット。2ndシングル「やわらかな夜」は、インディーズ盤ながらロングヒットを記録しており、メジャーデビューで俄然注目度が急上昇しております。

カンバラクニエのジャケットイラストから想起されるイメージどおりの楽曲です。5月22日にリリースされるアルバム「Organic Plastic Music」は、いきなり大ブレイクの予感。今のうちにきっちりおさえておきましょう!

http://www.orange-pekoe.com/
 ▲公式サイト。インディーズ盤もあわせて、過去の作品に触れることができる


  NUMBER GIRL
  「NUM-HEAVYMETALLIC」
2002.4.28付
アルバム初登場13位

3月20日にリリースされた先行シングル「NAM-AMI-DABUTZ」が初登場20位をマークし「ヒットの予感」を漂わせていたNUMBER GIRL(ナンバーガール)がやってくれました!2000年7月発売の前作「SAPPUKEI」から約1年10ヶ月ぶり、通算5枚目のアルバムで、自己最高となる13位をマークいたしました。

NUMBER GIRLは、1995年に福岡市で結成した、田渕ひさ子(ギター)、アヒト・イナザワ(ドラム)、向井秀徳(ギター&ボーカル)、中尾憲太郎27才(ベース)の4人組。99年のメジャーデビューから約3年でのブレイクです。和風テイストがふんだんに使われつつ、最先端のメロディーも取り入れているあたりがヒットの要因、と言えそう。論より証拠、まずは試聴せよ!

http://www.toshiba-emi.co.jp/domestic/artists/numbergirl/index_j.htm
 ▲東芝EMIの新作紹介ページ。まずはココで音源をチェック。
http://www.numbergirl.com/
 ▲公式サイト。アルバムに対する「感想画」の募集も実施中。


  村治佳織
  「Resplandor」
2002.4.28付
アルバム初登場26位

Best20圏外ではありますが、カラオオススメの1作をこの場を借りてご紹介。村治佳織が、1999年に他界したホワキン・ロドリーゴの生誕100周年を記念して制作を行った作品が今週26位に初登場しております。

この作品は、2001年7月に行われた、ロドリーゴ室内管弦楽団との共演によるスペインでのデビューライブの模様と、スタジオ録音による作品を収めた1枚。心が洗われる、とてもすばらしい作品です。

個人的には、ゴールデンウィークの連休中、ひなたぼっこの必須アイテムになりそう。問題は、ひなたぼっこができる余裕があるかどうかなんですけどね。

http://www.jvcmusic.co.jp/muraji/
 ▲公式サイト。試聴するだけで、作品の良さが手に取るように分かるハズ。


  モンゴル800
  「MESSAGE」
2002.4.21付
アルバム再浮上1位

今週で実に32週もの間ランクインし続けている超ロングヒット作品が、遂に今週首位を獲得!あらためて、ここで彼らのことをまとめておきたいと思います。

首位をとった「MESSAGE」は、前作「GO ON AS YOU ARE」に続く彼らの2ndアルバム。ライオンの洗剤「トップ」CMソングとして、注目が集まっていた「あなたに」などを収録しております。

で、モンゴル800とは、モンパチとも呼ばれる沖縄出身の3人組ロックバンド。上江洌清作(うえずきよさく、ベース・ボーカル)、儀間崇(ぎまたかし、ギター)、高里悟(たかざとさとし、ドラム)の3人が、1998年に沖縄県浦添高校在学中に結成したバンドで、県内で開かれる「てだこ祭り」で初ステージを飾っています。同年には既にSNAIL RAMPや小島のフロントアクトをつとめるなどファンの間ではメジャーネームになっていたそうです。

99年12月に1stアルバム「GO ON AS YOU ARE」をインディーズリリースした際、タワーレコード那覇店で開催した発売記念ライブではイベント動員記録を更新するほどの盛況ぶりで、当初から地元沖縄で絶大な支持を集めていました。

そして2000年4月、メジャー流通となる1stアルバム「GO ON AS YOU ARE」を発売して今に至る訳ですね。沖縄県でのヒットの動向をいち早くつかんだレコードショップが、全国的な展開をしたことが情報発信の役割を果たした、と言えそうです。

首位をとるほどですから、「隠れた名作」という訳ではないですが、既に100万枚を突破しているこの作品、その割にメディアでの取り上げ方が局地的という印象があります。「メディアに登場するようになってからダメになったバンドをたくさん目にしている」ということから、メディアの取材を一切断っていることが根底にあるようです。

ただ「おさかな天国」のようにどこもかしこも取り上げちゃうと、浪費されてしまうおそれがありますから、このぐらいの方がかえっていいのかもしれませんね。メディア露出が少ない点に加えてレンタルとしてあまり出回っていない点も大きなヒット要因かも。

http://www.highwave.co.jp/mongol8/
 ▲レコード会社、HIGH WAVEによる公式サイト。


  元ちとせ
  「ワダツミの木」
2002.4.14付
シングル1位

奄美大島出身という元(はじめ)ちとせのメジャーデビューシングルが登場から10週目にして遂に首位獲得

1979年1月5日生まれで現在23歳である彼女だが、小学校の頃から島に代々伝わる「島唄」を習いはじめ、高校3年の時に奄美民謡大賞を史上最年少で受賞する経歴を持っています。この曲、ソニーミュージックの試聴ページに掲載されているコメントがそのものズバリなので引用させていただくと、「西洋から侵略されつづけてできあがった現在の日本のミュージック・シーンの中で、いま初めて内側から侵略される音楽に出会ったと思える」作品なんですね。魂を揺さぶられるような、そんな楽曲です。

出身地である奄美大島で代々伝わる「島唄」のように、こぶしを効かせた歌い方が非常に特徴的。欧米のムーヴメントを輸入するタイプが多いJ-POPだけに、「日本のよさ」を活かしたこの作品が、そんなテイストを渇望するリスナー層に広く受け入れられたのではないでしょうか。5月22日には2ndシングル「君ヲ思フ」の発売も決定しました。

ちなみに、ワダツミとは「海(を支配する神)」という意味の言葉。ワタツミという言葉が変化したもの、と言われています。

http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/ES/HajimeChitose/
 ▲レーベルページ。「ワダツミの木」はサウンドとムービーが楽しめます


  キングギドラ
  「F.F.B.」「UNSTOPPABLE」
2002.4.14付
シングル初登場5/6位

キングギドラが4月10日に2枚同時でリリースした作品がそれぞれ5位と6位に初登場。

「キングギドラ」=怪獣というイメージで、企画モノのCDなんじゃないの?と思われるかもしれませんが、違います。キングギドラとは、ZEEBRA、DJ OASIS、K DUB SHINEの3人によるユニット。1993年に結成、95年にミニアルバム「空からの力」をリリースしインディーズデビュー。2年後の97年にはグループとしての活動を停止し個々人がソロ活動をスタートさせており、今回は待望の復活作といえる。既に3人ともソロで頭角をあらわしているだけに、グループでどのように今後暴れてくれるか、期待しちゃいましょう。

ちなみに「キングギドラ」というアーティスト名ですが、これは「東宝株式会社の登録商標、著作物であり、東宝株式会社の許可により、日本国内において使用されています」とのこと(下記サイトより引用)。

で、この作品、歌詞の一部に不適切な部分があったとして、急遽発売中止と商品回収がはじまりました。
http://www.sme.co.jp/info/020419.html

まず「UNSTOPPABLE」については、3曲目「ドライブバイ」の

『ニセもん野郎にホモ野郎 一発で仕止める言葉のドライブバイ
こいつやってもいいか 奴の命奪ってもいいか』


などの部分が問題になっています。ニセもん野郎とホモ野郎を同列にした上で「命奪ってもいいか」と歌ったところがひっかかった模様。

今回、この歌詞を問題視した市民団体「すこたん企画」のぺージには連日このCDに関する動向が掲載されています

私も「差別はいけない」ということは分かっているつもりです。ただ、

「ヴァージンメガストアズ・ジャパンがゲイフレンドリーな決定」
http://www.sukotan.com/new584.html

などと記載があると、何とも言いしれぬ感覚に襲われます(こういう感覚に襲われること自体が差別なのでしょうか?)

ネット上では「こういう歌詞があると、若者に『ホモは殺してもいい』といった考えを植え付けるおそれがある」といった議論まで飛び出していましたが、これについては冗談であって欲しいです。歌詞での表現が、そこまで飛躍した考えになってしまうものなのでしょうか。

前置きが長くなりましたが、今回の歌詞にある「ホモ野郎」は、文字通りの同性愛者を指しているのではなく、別の意味での例えに使っているというのが1つの見方になっているんですね。またヒッポホップの表現手法のひとつとして硬派な主張を行う「ギャングスタ・ラップ」が確立していることもこの背景にあるのではないでしょうか。

このような状況が続けば、差別禁止に威を借りた「言葉狩り」が横行してしまうおそれもあるのではないかなぁと。

もう1作「F.F.B.」の問題点は、「Fast Food Bitch」(ズバッと言ってしまうとファストフードのように誰彼かまわずにやらせちゃう女性)とやってしまうとHIVに感染する、といって感染者を見下す歌詞。これについては、HIV感染ルートが性交渉だけでない(むしろそっちの方が多い)事実を考えれば、当然問題だと思います。医療現場で感染してしまった(というか、感染させられた)方々に失礼ですね。

http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/kg/
 ▲レコード会社による公式サイト。


  氣志團
  「1/6 LONELY NIGHT」
2002.4.14付
アルバム初登場3位

「人は見た目で判断してはいけない」とはいうものの、彼らを見た目で判断するなという方が無理な注文でしょう。といったところで、どこからどう見てもヤンキーな6人組、氣志團(きしだん)待望のメジャーデビューアルバムがいきなり3位にランクインしてきました。 見た目の凄さで選り好みしそうですが、そのサウンドは、レーベルもあわせて50社近いレコード会社が争奪戦を繰り広げた事実からもお分かりの通り、文字通り「折り紙付き」であります。今週はインディーズ盤「One Night Carnival」もシングルで21位をマークする盛況ぶり。2001年12月から3ヶ月連続で発売されたビデオのタイトル「氣志團現象」のとおり、ミュージックシーンに氣志團現象が起きているのかも。

http://www.kishidan.com/
 ▲公式サイト。彼らの過去のリリースやプロフィールなどもまとめられている
http://www.toshiba-emi.co.jp/domestic/artists/kishidan/index_j.htm
 ▲東芝EMIによるアーティストページ。アルバムやビデオの試聴ができます


  ザ・フォーク・クルセダーズ
  「イムジン河」
2002.4.14付
シングル14位

1968年にデビュー曲「帰ってきたヨッパライ」がヒットしたザ・フォーク・クルセダーズが、当時2ndシングルとしてリリース予定だった作品が、34年ぶりに日の目を見ることとなり、ロングヒットの兆しとなっています。先週は12位まで上昇、新曲か数多くランクインした今週も14位と順位を維持しています。

朝鮮南北を隔てて流れる川、「イムジン河」を歌ったこの作品は、在日朝鮮人の権利擁護を行う朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)が発売前に圧力をかけたことでお蔵入りになったもの。北朝鮮に圧力かけられっぱなしだった昔の日本の弱さを考えさせる作品でもありますね。過去の過ちを繰り返して欲しくないものです。

http://www.agentcon-sipio.co.jp/
 ▲公式サイト。作品がリリースされるに至った経緯などが掲載されている。


  柴矢裕美
  「おさかな天国」
2002.3.24付
シングル初登場3位

初回出荷枚数10万枚、発売前からメディアがこぞって取り上げた話題のこの楽曲ですが、カラオのシングルランキングでいきなりのBest3入りを果たしました。

「何これ?」という方のために情報を整理しておくと、この曲はもともと全漁連(全国漁業協同組合連合会)の中央シーフードセンターが、魚食の普及を目的に制作したもの。平成3年(1991年)に、ジューシィ・フルーツの元ギタリスト、柴矢俊彦が作曲した作品で、歌っている柴矢裕美は彼の奥さんとのこと。

スーパーの鮮魚コーナーなどで流れたことから火がついたそうですが、確かに「サカナサカナ」の連呼は耳に残りますね。まだ聞いたことがない方は、下記URLにて試聴できますので、この機会に是非。

http://www.ponycanyon.co.jp/wtne/cdj/pcca01685/
 ▲公式サイト。新曲の試聴OK。また、活動停止に至った経緯も掲載中。


  Voices of KOREA/JAPAN
  「Let's Get Together Now」
2002.3.17付
シングル初登場5位

5月末にいよいよキックオフとなるワールドカップ。その公式テーマソング5位に初登場。CDも「日韓共催」ということが前面に押し出される形で、日本・韓国ともに2アーティストが参加。日本からは、CHEMISTRYと、4月にデビューする女性アーティストSowelu(ソエル)が参加しています。(韓国側はBrown EyesとLena Park)

一大イベントのテーマ曲を利用して、ちゃっかり新人アーティストを売り出しちゃおうというキャンペーン要素が漂っていたりするシングルではあるのですが、それを割り引いても、このSoweluという女性、オススメです。19歳とは思えない歌唱力と、人を惹きつける力を持っている気がします。

http://www.sonymusic.co.jp/koreajapan/
 ▲ソニーミュージックによるワールドカップ関連の楽曲をまとめたサイト
http://www.sowelu.info/
 ▲今回の楽曲に参加した、Soweluの公式サイト。彼女の楽曲、試聴すべし。


  BoA
  「LISTEN TO MY HEART」
2002.3.17付
アルバム初登場2位

韓国出身、1986年11月5日生まれの現在15歳という女性アーティスト、BoA(ボア/本名はKwon Boa)の1stアルバムが2位にランクイン。今年1月にリリースされた「LISTEN TO MY HEART」が初登場5位をマークするスマッシュヒットとなりましたが、急速に男性ファンを獲得している模様。午後の紅茶「ベイビーリーフ」のCMで「あっかん、ビー」とキュートな役回りを演じていた頃から約1年で、アーティストとしてしっかりとした地位を確立するに至っています。

さて、シングル「Every Heart−ミンナノキモチ−」と同時リリースされたこのアルバムには、その新曲に加え、今までにリリースされた4枚のシングル「ID;Peace B」「Amazing Kiss」「気持ちはつたわる」「LISTEN TO MY HEART」も完全収録、さらにチャリティシングルとしてリリースされている倖田來未&BoA「the meaning of peace」も収められています。

http://www.avexnet.or.jp/boa/
 ▲avexの公式サイト。最新曲の試聴はhttp://cavex.avexnet.or.jp/
http://www.smtown.com/smtown/boa/
 ▲韓国におけるBoA所属事務所が運営。韓国語表示が可能な環境でご覧下さい
http://www.smtown.com/smtown/smevent/sm_japanese.html
 ▲上記所属事務所が日本のファン向けに設けたページ。こちらは日本語OKです


  ケツメイシ
  「トモダチ」
2002.2.24付
シングル初登場7位

ケツメイシがカラオのランキングで初のBest10入りという快挙を達成いたしました。「トモダチ」というテーマは、誰もが自分の身近のことのように捉えられるダイレクトな設定ですよね。彼ら流のトモダチ観が垣間見られるかもしれません。

ちなみにカップリングの「3分ブッキング」は、ボサノバ調の合コンテーマソングだとか。4月3日にはニューアルバム「ケツノポリス2」がリリースされますが、このシングルの初回盤にはアルバム収録曲の一部が試聴できる「ケツメラジヲ」が収録されています。

http://www.ketsume.com/
 ▲CDについているIDとパスワードを使ったアンケートを実施中。4月2日締切。


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