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Vol.056(2)|1998年10月05日号
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Vol.056(2)  1998年10月05日発行
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   ◆独自集計のCD Rankingに新譜・アーティスト情報が加わった音楽情報誌◆
            Music Guide『Weekly KARAO』

===============<このメールは等幅フォントでご覧ください>=

〓 INDEX 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

  ◆掲示板〜KARAO notice board
 ◆WORLD PC EXPO 98特集
  1.気になったブースチェック
  2.音楽市場の新たな形態を見た!

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= 掲示板 ===============================
●初の特別企画
  昨日まで千葉県の日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で行われたアジ
ア最大のパソコン総合展「WORLD PC EXPO 98」のレポを特別版としてお届けいた
します。特集の前編は会場全体を見渡して気になったブースをいくつか取り上げ
ます。まぁこれは他のメールマガジンなどでも詳細なレポが行われていますので
特に知識のない私のレポなどあまり必要ではないかもしれませんね。
  後編ではその会場で出展された音楽の自動販売機に関する特集です。こちらが
メインで、機械の特徴とともに、この機械の導入でどうなるのかも考えていきた
いと思っております。こちらの方はあまり大々的には取り上げられていないと思
いますのでぜひお読みください。
========================= KARAO notice board =

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■■■WORLD PC EXPO 98特集■■■
1.気になったブースチェック
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  前編では私的に気になったブースをいくつかご紹介。本当に私的ですのでご了
承くださいね。

◆会場にはiMacがあふれてる!
  まず気になったブースの前に、全体を通しての感想ですがとにかくiMacが目立
ちましたね。DOS/V機を使っている私も思わずMacブースをじっくり見てしまいま
した。ステージはiMacの「スマートさ」「スピード」などが全面に押されていま
した。特にPentium機との動画再生のスピード比較はおもしろかった。直感的に
性能の差が分かり、思わず手が出てしまう人もいたんじゃないかなぁ…。
  会場を入ってすぐWindowsの袋があって最初はそれを使ってましたが、途中で
iMacがうつっているMacの袋を発見しそっちをメインに使いました。Windowsの袋
はちょっと街中ではもてないですよね(笑)
  で、その袋は人気があって私は2枚持ってきたのですが友人は5枚も持ってきた
そうで、上には上がいるなぁと思わず痛感。でもあの袋なら何枚も欲しい。

◆インクジェットプリンター「1分間に何枚印刷できる?」
  プリンタといえばEPSONかCanonでしょう。私もCanonを使っているんですが今
のはものすごく遅いんですよね。モノクロ印刷が多い私にとって高画質を追求す
るよりは高速を追求すべきだったのに購入当時は高画質を追い求めてしまったの
です。カタログによるとモノクロ印刷でさえ2.14ppm(1分に約2枚)なんです。
  プリンタ系ブースで私が目に付いたのはヒューレットパッカード。私の求める
速度を前面に押し出して「1分間に何枚印刷できるか」プレゼント付きのクイズや
ってました。最新型のHP DeskJet 895Cxiの場合、正解は1分10枚!小型レーザプ
リンタと遜色のない高速印刷に惹かれています。

◆「それ」が分かる変換能力
  今、一番欲しいソフトNo.1は一太郎9(ATOK12)ということでジャストシステム
ブースに直行。ATOK12の紹介では、それという指示語が何を指し示すのかを的確
に判断して同音異義語の中で適切な語に変換してくれる新機能がいい。また「的
を得る」といった誤った慣用句、ならびに「宅急便」のような商標名に関しても
その場で指摘してくれる校正支援など本当に日本語のことを考えているのだなぁ
と痛感。一太郎9にはメーラー「Shuriken」が付いていたり一太郎で制作した文
書のHTML化精度も向上しHTML4.0もサポートされるなどインターネット関連機能が
強化され、使ってみたいと思いました。

<その他注目ブースをpick up!>
◆片手で入力できるキーボード「CUT Key」を実際に体験。覚えてしまえば簡単
  そう。22のキー配列は、10キーに似ている。アレぐらいの大きさで文字が打て
  るのは便利かも。
◆FDに変わる大容量保存ディスク(ストレージ)ではアイオメガのzipに注目。
  Zipってアメリカでは凄い普及率らしい。iMacに取り付けても違和感のないクー
  ルなボディのUSB版が近日リリースとのこと。USB版は早くて簡単接続が可能。
◆SONYブースで特に目に付いたのはフロッピーに撮るDigital Mavica。MPEGムー
  ビーも取れる新型が紹介されていた。私も撮ってもらってFDもらってきました。


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■■■WORLD PC EXPO 98特集■■■
2.音楽市場の新たな形態を見た!
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◆CDではなく「曲」を売る自動販売機登場
  冷蔵庫とインターネットを融合させた製品を発表したことで話題になったブイ
シンクという会社が発表した新製品が音楽に出会う自動販売機、ミュージックPOD
(ミュージックポッド/Music Press On Demand)である。ミュージックPODはサ
ーバに蓄積された楽曲を光ファイバー経由で、持参したMDにオンデマンド録音す
る音楽の自動販売機。端末では、販売曲が一覧で表示されるほか、アーティスト
名や曲名による検索も可能、またランキング情報によるヒット曲選択や新譜カテ
ゴリもあり最新曲の購入も可能になっている。

◆レンタルより手軽にMDに録音可能
  MDに曲を録音する場合、CDをレンタルする方法が一般的であるがこの端末の登
場によって「CDを借りて自分で録音して返す」という一連の手間が省けるのであ
る。また購入すると歌詞カードがプリントされたシールも一緒に出てくるなどサ
ービス面もしっかりしている。MDを持っていくのが面倒な人のためにブランクMD
の購入もできる。

◆「在庫」のいらない新しい販売形態
  ミュージックPOD導入の利点は
 1.レコード会社にとって在庫返品などのリスクがなくなる
 2.アーティストにとって著作権管理が容易
 3.レコード店のような広いスペースを必要としない
 4.消費者にとっては売り切れなし、視聴ができて音楽の幅も広がる
  などがあげられるだろう。4番目の視聴ができる点は非常に大きなメリットだろ
う。これによりセールス的にメジャーではない曲がプロモーションではなくその
クオリティによって認知される可能性も広がるだろう。

◆やはりコンビニ設置が有力?
  こうなってくるとやはりターゲットはコンビニだろう。コンビニでCDを本格的
にDigicubeが発売するようになって久しいが、売上は相当伸びていると聞いてい
る。やはり身近にあるコンビニで購入できればわざわざレコード店に行かなくて
も、という消費者心理が働いているのだろう。これを利用すればわざわざレンタ
ル店に行かなくても、という同様の心理が働くことは容易に想像できる。

◆ミュージックPODの問題点
  ただ問題がないわけではない。著作権関係ではデータにコピープロテクトがか
けられるということだがこれにレコード会社がどれだけ参加するのは未知数。よ
って大手レコード会社が曲を提供しなければ企画倒れになる可能性もある。
  最大の問題点はコストである。WORLD PC EXPO 98の会場にあったデモを見たが
1曲500円と表示されていた。この値段で消費者が利用するかどうかは検討する必
要があるだろう。シングルCDのレンタルが100円以内でできるこの時代、いくら歌
詞シールが付いてくるとはいえ、ちょっと取りすぎているような気がしてならな
い。

◆テストマーケティングが東京で行われます
  今年12月から東京都23区内に45台程度のミュージックPODが設置されテストマー
ケティングが行われます。すでに日本レコード協会の承認を得ており、実験当初
は約3,000曲を用意し1曲200円〜700円で販売するそうである。試してみたくなっ
た方はお試しあれ。

◆おわりに〜「曲」本来の価格が付けられる新しい流通体系
  現在のミュージックシーンでは曲の善し悪しに関わらずCDの価格は横並びであ
る。他の市場では売れる商品と売れない商品に価格差があるのになぜ音楽業界に
そのような価格差がないのか不思議である。そんな隙間に入り込む可能性がある
のがこのミュージックPODである。ブレイク前のアーティストの曲を安く提供して
まずはアーティストの認知度を高め、ブレイク後は少々お高い値段で提供すると
いうことも可能で、市場開拓に大きな役割を果たしてくれる可能性も十分あり得
る新たな媒体として今後も注目していきたい。


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Music Guide『Weekly KARAO』 Vol.056(2) 1998/10/05発行(配信数:4839部)
    編集長 nori < nori@karao.com >
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