2001年の総括はメールマガジン「Weekly KARAO」の年間ランキング特集号で!
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年間アーティストランキング
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1 | 浜崎あゆみ /1086.0万枚 |
2 | 宇多田ヒカル /711.1万枚 |
3 | Mr.Children /464.3万枚 |
4 | CHEMISTRY /436.0万枚 |
5 | モーニング娘。 /391.0万枚 |
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今年最も活躍したアーティストを決定する「Active Artist」ですが、首位は今回も浜崎あゆみが獲得。昨年にひきつづき2年連続での首位獲得となります。しかも、昨年の957.8万枚から13%売上を伸ばし、自身初の「1年間で1000万枚セールス」を達成。宇多田ヒカルが99年に記録した1437.4万枚には及ばないものの、もの凄い記録に変わりはありません。
CDセールス枚数からはじきだした概算売上高は224億円。この数字は、3位のMr.Children(117.1億)と4位のCHEMISTRY(82.7億)をあわせても足りないぐらいの金額。
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年間シングルランキング
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1 | Can You Keep A Secret? /宇多田ヒカル |
2 | PIECES OF A DREAM /CHEMISTRY |
3 | 白い恋人達 /桑田佳祐 |
4 | 波乗りジョニー /桑田佳祐 |
5 | evolution /浜崎あゆみ |
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2001年のシングルランキングはご覧の通りとなりました。今年を代表する作品は、2月16日にリリースされた、フジテレビ系「HERO」主題歌だった宇多田ヒカル。唯一の150万枚突破作品ということになります。
全体的にランキングを眺めてみると、「シングルのミリオンバブル崩壊」という一言に尽きる感じがしますね。とくに下半期はシングルが絶不調でした。モー娘。(下半期最高の「ザ☆ピ〜ス!」)や宇多田ヒカル(同「traveling」)は60万枚台で、さすがの浜崎あゆみ(同「Dearest」)も70万枚台にのせるのがやっと。ZONEのようなロングヒット作品もあまり見られず、盛り上がりに欠けた感は否めません。下半期でミリオンを達成できたのは桑田佳祐の2作品のみなんですよね…。
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年間アルバムランキング
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1 | Distance /宇多田ヒカル |
2 | A BEST /浜崎あゆみ |
3 | ベスト!モーニング娘。1 /モーニング娘。 |
4 | Mr.Children 1992〜1995 /Mr.Children |
5 | The Way We Are /CHEMISTRY |
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シングルランキング以上に、上半期ランキングと比べて代わり映えのしない2001年の年間アルバムランキング。3月28日にリリースされた2枚のアルバムがそれぞれ400万枚を突破し、他の作品を大きく引き離す結果となりました。
ミリオン記録作品数は2000年の20作品から17作品へと緩やかに減少。とはいうものの、この数字は「ベスト盤」のほか「リミックス盤」「コンピレーション盤」「セレクション盤」「バラードベスト」など、何でもあり状態の企画盤をポンポン出して数字の底上げがはかれたことが大きな要因。宇多田ヒカルのように、オリジナルアルバムなのにセールスをきちんとたたき出せるアーティストを早期に育成していかないと、遅かれ早かれアルバムも売れなくなってしまいますから、音楽業界の危機感は相当なものでしょう。
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brand-new Artistランキング
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1 | PIECES OF A DREAM /CHEMISTRY |
2 | Lifetime Respect /三木道三 |
3 | ミニモニ。ジャンケンぴょん! /ミニモニ。 |
1 | The Way We Are /CHEMISTRY |
2 | CHAMBERS /Steady&Co. |
3 | Lifetime Respect /三木道三 |
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今年カラオの週間ランキングで30位圏内に初めて登場したアーティストに対象を絞ってはじきだされた「brand-new Artist」ランキング、なんとCHEMISTRYがシングル・アルバム両ランキングで首位を独占する結果に。「ASAYAN」の男子ヴォーカリストオーディションで優勝したことがデビューのきっかけでしたよね。
オーディションといえば、アルバムチャートで7位の島谷ひとみもそうでした。彼女の場合、1997年に行われた「第1回 ザ・ジャパン・オーディション」歌手部門で最終審査に見事合格した経歴を持っています。ブレイク作品ランキングのシングル部門24位にランクインした「パピヨン〜papillon〜」のロングヒットで注目を集めました。
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コンピレーションアルバムランキング
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1 | THE BEST OF DITECTIVE CONAN〜名探偵コナンテーマ曲集〜 /Various Artists[ZA] |
2 | MAX BEST /Various Artists[SR] |
3 | image 2 /Various Artists[SR] |
4 | WOMAN 2 /Various Artists[SR] |
5 | image /Various Artists[SR] |
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「ヒーリング」「ユーロビート」「トランス」「洋楽女性ボーカリスト」といった、特定の編集方針に基づいて複数の楽曲を一つにまとめたCDであるコンピレーションアルバム。出尽くした感のあるベスト盤に変わって、斬新な編集方針を打ち出して新市場が開拓されつつあります。
今年最大のヒットとなったのは、倉木麻衣、愛内里菜、ZARD、小松未歩などの作品を収録した名探偵コナンのテーマソング集。レコード会社側がコナン枠を独占しているからこそなせる技とも言えそう。「image」「feel」の他、女性を切り口にした「WOMAN 2」、ラヴをテーマにした「Love Lights」なども好調なセールスを記録しました。
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下半期ランキング
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1 | 白い恋人達 /桑田佳祐 |
2 | 波乗りジョニー /桑田佳祐 |
3 | アゲハ蝶 /ポルノグラフィティ |
1 | Mr.Children 1992〜1995 /Mr.Children |
2 | The Way We Are /CHEMISTRY |
3 | Mr.Children 1996〜2000 /Mr.Children |
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アルバムランキングで5位の竹内まりやや、7位の松任谷由実など、比較的高い年齢層にも受け入れられる作品が上位に食い込んできたのが2001年の特徴の1つ。「10代・20代向けでない」オトナの音楽という方向性が1つ明確に見えた年でした。
その一方、「タイアップによる大ヒット作品」に聞き飽きた層や音楽フリークを中心に、インディーズへの傾斜が鮮明になったのも大きなポイント。モンゴル800「MESSAGE」(下半期21位)が38万枚を記録したのを筆頭に、GOING STEADY「さくらの唄」(同69位)やB-DASH「○」(同81位)は軒並み10万枚を突破。2002年に向けた新たな動きとして、いずれもおさえておきたいところ。
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